■■■「シャークハンター」■■■
(30点:地雷)
アメリカの海底資源研究基地を、ある日突然謎の生物が襲撃…
調査の結果、基地を襲ったのは4千万年前に絶滅した(説によっては2万年前ぐらいまで生きていたとも言われている)筈の、全長15メートルの巨大ザメ「メガロドン」の仕業である事が判明する。
事件の調査の為に派遣された、主人公である『幼い頃にメガロドンに家族を殺された生物学者』(凄い設定だ…)は復讐の為にメガロドンを殺そうとするが、逆に研究所はこの世紀の大発見を生け捕りにしようとして…
…といった感じの巨大生物パニック映画。
「白鯨」を意識した復讐物を作りたかったのかもしれませんが、主人公の家族が巨大ザメに襲われたのは分かるとして、それが何故メガロドンだと確信したのか?
そもそも、この海底基地を襲ったのが主人公の家族を襲ったメガロドンなのか?といった根本的な部分が謎のままで、どうにもストーリーに無理があります。
まあ、それでも『最新鋭潜水艇VSメガロドン』といったノリの、アメリカ映画らしくない怪獣映画さながらのストーリー展開なんかは結構楽しめるのですが…
とにかく最初から最後までひたすら真っ暗な深海が舞台なので、いかんせんメガロドン殿の勇士が殆ど見えないのは困り者…
怪物の姿が全く見えないモンスターパニック映画ってのは、コンセプトとして激しく間違っているとしか言いようがありません。
総評としては…舞台をもうちょっと浅い海にして、メガロドンの姿がもっと見れればそれなりに楽しめたのかもしれないですが、怪物の見えないモンスター映画なんて、ハッキリいってツマんない限りです。
CG作る予算が足りなかったのかなぁ…?
とりあえず、モンスターパニック映画でモンスターが見えなくても満足出来るって人(そんな人居るのか?)以外には、チトお勧めしかねます。
一般の人は、間違いなく回避でしょう。