■■■「シュレック」■■■
(50点:---)
お伽噺の登場人物達が暮らす世界で、怪物(オーガ)のシュレックは、その恐ろしい外観から皆に嫌われるあまり、街外れの沼地で一人で孤独に暮らしていました。
しかしある日、独裁を目論むこの国の国王が、自分の言う事を聞かないお伽噺の登場人物達を捕らえて、全員を沼地へと追放してしまいました。
突然の住人増加の為に自分の住処を失ったシュレックは、生活の平穏を取り戻すために国王に直接交渉に赴きましたが、国王はお伽噺の住人達を街へ戻す交換条件として『ドラゴンの城に囚われた姫君』を、自分の后とするために連れてくる事を命令します。
かくして、怪物のシュレックと喋るロバのドンキーの一行は、ドラゴン退治の旅へと出発する事となりました。
といった感じのストーリーの、ドリームワークス製作のファンタジーコメディ映画。
日本でも昨年公開され結構有名になったので知らない人も居ないと思うけど、全編CGで製作されたキャラクターは非常に良く出来ており、それだけでもなかなか一見の価値はアリ。
童話という題材を元にしたパロディというのも、老若男女問わずに誰にでもネタが理解できて、なかなかに面白いアイデアです。
ただ、ストーリーに関しては…
なんというか有って無いも同然のストーリー展開で、『シュレックがドラゴンの城に行ってお姫様を助けて来ました』というか、ホントにそれだけの話…
とにかく何とも中身の無いストーリーで、『人を外見だけで判断してはイケナイ』という教訓になるほどにはシュレックの性格が良い訳でも無いですし、お姫様とのロマンスに関しても、お姫様が余りにもキテレツな性格過ぎて『この姫ならシュレックを選んでもおかしくないよな…』と思ってしまう様な展開で、どうにも面白味にかける。
オチもなんだかなぁ…って感じですし、なんか全体的にコレという見所に欠ける話でした。
あと、私はダウンタウンの濱田氏が主人公の声を当てた事で話題になった、日本語吹替版の方を観たのですが、なんかシュレックのイメージとは合って無いなぁ…ってのが正直な感想でした。
まあ元々の声を当ててたマイク・マイヤーズが、既にかなり不自然な声だったので、ミスマッチを狙ってやってるのかなぁ?
総評としましては、時間を無駄にしたと思うほどにツマんなくは無いものの、とりたてて観ないとイケナイと思うほどの映画でもありませんでした。
まあ、TVで放映されて他にする事が無ければ観てもいいかな?って程度の作品と言ったところでしょうか?
少なくとも、何でコレがアカデミーショーの候補に成ってたのか、私にはサッパリ分からないデスよ。