■■■「インビンシブル」■■■
(40点:---)
遥か昔に天から追放されたシャドーマンの一人で、2000年に渡って人類を殺戮し続けていたオースは、ある日『光の使者』と戦った事をきっかけに、愛の心に目覚める。
その頃、人類を滅ぼす程の力を秘めた『ヴォルテックス』を発生させる力を持ったタブレット(石版)を発見したシャドーマンのリーダーであるスレイトは、タブレット力を利用して、人類を滅ぼし宇宙最強の存在となろうと企んでいた。
オースは火・水・風・鉄の元素の力を秘めた4人の戦士を集め、彼の野望を阻止する為に戦おうとするが…
といった感じの設定の、ジット・リー&メル・ギブソン製作のヒーローアクション映画。
設定がなんとなくアメコミっぽい感じなんだけど、私は特に該当するような作品を聞いた事が無いのですが、何か原作があるんでしょうか?
ちなみにタイトルだけ聞くと、「インビジブル」のパクりみたいですが、ちなみにインビジブル(invisible)は『不可視』という意味で、インビンシブル(invincible)は『無敵』みたいな感じの意味になります。
ゲームとかでよく混同されているので参考までに…って、まあ、どうでも良い事なんですが…
で、映画の内容の方はというと、流石にジェット・リーが製作に関わっているだけの事はあって、アクションシーンはなかなか良く出来ておりまして、ワイヤースタントや格闘シーンなんかの完成度は高く、映像センスも悪くないですし、CGとかもそこそこよく出来ており、アクションシーンの完成度だけ見ると、なかなか完成度が高いです。
が、しかし、ストーリーに関してはとにかくお粗末で、序盤は怒涛の急展開で、主人公が善人になって4人の仲間を探して、4人は『選ばれた戦士』とかって状況を速攻で受け入れて、タブレットの秘密が明かされて、敵のボスと対面して…といった感じの物凄い勢いで…それこそ、視聴者置いてきぼりってぐらいのスピードで話が進むクセに、中盤は思わず寝てしまいそうなぐらい話がダルくて、更にラストはコテコテ過ぎて『そんなんで良いんかい!?』と突っ込みたくなるようなオチ。
自主制作映画でも、もうちょっとマシな脚本を書くだろう…って感じのバランスの悪さで、どういうつもりでこの脚本が書かれたのかがサッパリ分かりませんでしたよ。
アクションに金をつぎ込みすぎて、脚本に回す予算が無くなったのか?
総評としましては、アクションシーンだけ観るならばそこそこ楽しめる映画ですが、とにかく全体的なバランスが悪いし話はツマんないしで、それ以外の部分は見るに耐えかねる内容です。
『俺はアクション以外は全く興味が無いし、アクションシーン以外は早送りで見ても良いぜ!!』ってぐらいの人なら、まあ観ても良いかもしれませんが、そうでなければチトお薦めしかねる内容かなぁ?
まあ、怒りたくなる程ツマんなくも無いので、TVとかで放映されたなら暇つぶしに観るぐらいは良いかな?といった所でしょう。
それでも、アクションシーン以外は早送りする事をお薦めしますが…