NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

メタモルフォーゼ (65点:---)

■■■「メタモルフォーゼ」■■■
(65点:---)

 スペースシャトルパイロットが船外作業中に謎の小隕石群(というか宇宙塵)に遭遇し負傷する。
 帰還したパイロットの腕に付着していたのは、ただの塵ではなく地球外の蛾のような姿をした節足動物の細胞だった。
 すわ、地球外生物の発見と喜色めいたNASAだったが、その生物は人間の体に寄生して宿主を乗っ取り、次々と仲間を増やすという恐るべき怪物だったのだ。
 羽化した怪物は次々と仲間を増やし、やがて全人類の存亡をかけた異常事態へと発展する事となる。


 いわゆる、「ボディスナッチャー系の乗っ取り型エイリアンのSFモンスターパニック映画。

 人間に寄生すると、外見は人間のままだけど脇腹から「最終教師」の奥の手の如く2本の節足動物の腕が飛び出し、口から長い舌を伸ばして人間の内臓を溶かして吸い取るというエゲツない攻撃をしたりと、侵略物というよりはモンスター映画の傾向が強めです。

 特定の血液型の人間だけが寄生されるとか、昆虫のように巣別れするまでは群れる性質があるといった風に、モンスターの性質をストーリー上にアイデアとして上手く組み込んでいるのはSF的で面白いんだけど、もともとが海外のTV映画のせいか全体的に非常にチープな作りなので、地味な印象が拭えないのは勿体無いところ。
 途中までの展開はそこそこ面白いながら、全体的に見せ場に乏しくオチが若干弱いのが…やっぱ予算の関係ですか?

 総評としましては、ストーリー自体は基本的に悪くは無いのでSF侵略物とか好きならばそこそこ楽しめるとは思うのですが、やっぱ地味すぎる内容なのが辛いですな。
 まあ、どうしようもないクソかと思っていたものの思いの他楽しめたので、この手の映画が嫌いじゃなければ観ておいてもいいかも?