NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

黒の怨 (35点:---)

■■■「黒の怨」■■■
(35点:---)

 ダークネスフォールの町に住む心優しい老女・マチルダは、町の子供の最後の乳歯が抜けた時に、その子供に乳歯と交換で金貨をプレゼントする事から、町の人々の間では「歯の妖精(トゥース・フェアリー)」と呼ばれ親しまれていた。
 しかし、ある日彼女は火事に巻き込まれ顔に酷い火傷を負い、焼けただれた醜い顔になってしまう。
 醜い姿を隠す為に陶器のマスクを付け、人々から姿を隠すようにして暮らしていた彼女だが、ある日町から3人の子供が姿を消した際に『醜い外見』というだけで疑われ処刑されてしまう。
 人々を怨みながら死んだ彼女は町の人間に呪いをかけ、子供の最後の乳歯が抜けた夜に子供の家を訪れ、その姿を見たものを呪い殺してしまうという…


 日本ではあまり有名ではないですが、向こうでは結構メジャーな『乳歯が抜けた時に枕の下に置いておくと寝ている間に乳歯を金貨と交換してくれるが、その姿を見てしまった場合は見た人間を闇の世界へ連れ去ってしまう』という「歯の妖精(トゥース・フェアリー)」をモチーフとしたホラー映画。

 基本的に闇から来る恐怖というのをモチーフとして描いており、視覚よりも聴覚に訴えるような恐怖演出が多用され、劇場でも特殊な立体音響が話題となった作品であるため、可能な限り優秀な音響の視聴環境で観たい一本です。

 ただ、音響効果は確かに良く出来てるんだけど、全体的にモンスターの襲撃の仕方に捻りが無く一本調子で面白味に欠ける上に、モンスターのデザインそのものもいま一歩。
 幼児体験から来る恐怖を狙ったのかもしれませんが、日本では馴染みの薄い「歯の妖精」という存在をモチーフとしている事もあり、日本人が観てもイマイチ感情移入出来ないのが辛い所でしょう。

 総評としましては、とにかく地味で見所に欠けるホラー映画。 クソミソにけなす程つまんなくも無いんですが、とりたてて観るべき所が無く誉めるべき所も見当たらないので、正直言って別に観なくてもいいかな?ってのが正直な感想でしょうか…
 もうちょっと、なんかパンチが効いてる内容なら良かったのですが…