■■■「レジェンド・オブ・ゴア」■■■
(4点:核地雷)
アメリカのニュージャージー州・パインウッドの森には、昔から得体の知れない怪物が出現し、森に迷い込んだ人間を次々と惨殺するという。
この怪物の歴史はアメリカ開拓史時代へと遡り、アメリカ人が当時、インディアンの呪術師の13番目の息子を処刑しようとした時、この息子が怪物へと姿を変えて、周りの人間を殺し森へと逃亡した事に由来すると言う…
ヤギの頭に馬の下半身、背中に蝙蝠の翼を生やして2本足で歩くという実在する(かもしれない)UMAの中でも、とりわけ異形の存在であるジャージーデビルを題材としたホラー映画。
「レジェンド・オブ・ゴア」なんていう大層なタイトルが付いていますが、別にゴア系のグログロ映画なのかと言えばそういう訳でもなく、むしろ思いっきり地味で地味で地味~~~~なオカルト系のホラー映画。
ちなみに原題は「13th child」。
序盤で語られる、ジャージーデビルの正体を『インディアンの呪術師が変身した姿』とするアイデアは面白い、と思ったのですが…
とにかく話の展開がダルくて、話が全然前に進まない&最後の10分まで怪物が全然出てこない&誰も死なない…と、最近のホラー映画としてはあるまじき程のダルさ。
はっきりいって、最後まで寝ずに観るには鋼鉄の意志が必要です。
しかも、オチも無茶苦茶消化不良な終わり方で、結局何が言いたいのかサッパリ分からないままだし…『なんじゃこの中途半端な映画は?』とか思ったら、エンドロールの最後で「13th child -episode I-」とかって表記が…
どうやらシリーズ物の1作目のようです。
という事は、1作目は前振りで2作目になると怪物が大暴れしたり、ストーリーが急激に進展して謎解きが行われたりして、一挙に面白くなるのかもしれません。
これは、続編が楽しみな限りです。
とりあえず、私は絶対に観ませんが…
総評としましては、耐え難いほどに退屈な映画です。
とにかくダルくて見てる時間が苦痛以外の何者でもないので、人生のうち90分間を敢えて無駄にしたいという剛毅な方にしかお勧め出来ません。
30年ぐらい前ならコレでも許されたかもしれませんが…いや、やっぱ30年前に観ても退屈なのは退屈だろうなぁ…
うっかり誤ってレンタルで借りてしまっても、観ないで返却する事をお勧めしますよ。
消化不良で、マジにイラつくだけなんで…
ちなみに余談ですが、実際のジャージーデビルの出自はインディアンの呪術師が変身したというような逸話は無く、伝説では『悪魔崇拝に傾倒していた3人の女性が魔女の儀式を行っている最中に、一人が連れていた赤ん坊が怪物へと変身した』といったものなので、この設定を鵜呑みにしないようにご注意下さい…(って、注意してもこんな知識が必要になる事は無いでしょうけど)