NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ハウス・オブ・ザ・デッド2」(40点/ゾンビ映画)

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■■■「ハウス・オブ・ザ・デッド2」■■■
(40点/ゾンビ映画

 AMSのゾンビ災害対策のエージェントであるエリスとアレックスは、アメリカのとある街にゾンビ感染が広がっているとの報告を受け、軍の特殊部隊の協力を受け現地に調査へと赴く。

 彼らの目的は、ゾンビ感染の『0号患者』を発見しその血液を持ち帰る事で、『ゾンビウィルスの血清』を開発するという事だった。

 感染は「ケスタ・ベルデ大学」のキャンパスを中心に広がっており、ここに『0号患者』の居る可能性が高いと予想した彼らは、生存者と『0号患者』の捜索の為に大学へと乗り込むが、そこは既に恐ろしい数のゾンビの巣窟と化していたのだった…


 同名のSEGAガンシューティングゲームをモチーフとした映画である「ハウス・オブ・ザ・デッド」の、『映画版の続編』に当たるゾンビ映画

 前作は『ゲームの映画化作品』と言う事で、カット割りやら演出やらがゲームを意識した作りになってたんだけど、本作は『映画版の続編』という位置付けになってるせいか、ゲーム版を連想させるような要素は殆ど無し。

 一応は、主人公達や科学者の名前がゲーム版を踏襲してますが、それ以外の部分は完全に別物になってるので、ゲーム版を好きな人が観る意義は薄いかな?
 あ、でも主人公役の俳優の顔がゲーム版のキャラに相当似てます!!…って、そんな所どうでもいいって?

 映画版の続編と言いつつも、前作との繋がりは『ふーん、そういう繋がりなんだ』と思う程度で、前作を観てようが観てまいが余り変わらない印象。

 監督が変わってしまったのに加えて、予算的にも明らかに前作よりチープっぽくて地味な感じになってしまった事もあり、正直言って前作のファンが観るにも少々辛い映画と言えるでしょう。

 映画の内容的には、特殊部隊対ゾンビ軍団という体裁を取っているものの、前作で売りだった派手なアクションシーンとかもスッカリなりを潜めてしまい、アクションシーンもショボくて内容的にも今ひとつテンポが悪く、盛り上がる要素が殆どありません。

 前作は『ストーリーは無茶苦茶だけどイキオイだけはあるバカホラー映画』って感じだったのが、本作は『ストーリーも適当な単なるバカホラー映画』に成り下がってしまった感じで、良くも悪くも…もとい、悪くも悪くも普通のB級ゾンビ映画(いや、B級だと誉め過ぎだからC級ぐらい?)になってしまった印象ですねぇ。

 ゲームのタイトルを冠に付けるならゲームらしいノリを踏襲するか、映画版の続編をやるなら続編をやるで、前作の良い部分を踏襲してくれれば良かったと思うのですが、どっちの方向にも中途半端な映画になってしまった感じかなぁ?

 総評としましては、コレと言った特徴の無いごく普通の『地味なゾンビ映画って感じの映画です。

 『ツマンないから金返せ!!』と暴れる程に酷い内容でもないですが、誉めるべき所も全く見当たらないので、ぶっちゃけあんまり観る価値は無いかなぁ…
 まあ、TVとかで放映されてタダで観れるなら、とりあえず観ても良いんじゃないですかね?

 前作は一般的には評価は低かったものの、個人的にはイキオイだけに突き抜けたバカなノリが好きだったので、本作はハッキリ言ってガッカリな感じでしたよ…