NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

『オブリビオン(Xbox360版):ぶらりトカゲ男ひとり旅日記/その7』

オブリビオン(Xbox360版):ぶらりトカゲ男ひとり旅日記/その7』

■■■その7『武者修行の旅と戦士ギルドへの誘い』■■■

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 今回から、各話にタイトルを付ける事とした。

 タイトル自体にはあまり深い意味は無いが、単純に話数が多くなってきたので自分で『どこまで書いたか分からない』という事を発生しなくするためだ。

 同様に、過去の日記にも遡ってタイトルを付けておいた。

 またネタバレを回避したい人は、タイトルを観て『この部分の話はまだ知りたくない』と言う場合は、読み飛ばしてくれれば幸いだ。

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 闘技場での闘いで己の戦闘力不足を感じた俺様は、武者修行も兼ねて地方諸国漫遊の旅へと出る事とした。

 闘技場で知り合ったオークの闘士が『西の果てにある廃墟に行って、自分の生い立ちを調べて欲しい』みたいな事を言っていたので、ひとまずは世界の最果てを目指してフラフラと歩き始める。

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 フィールドで会うモンスターのうち「カニ」やら「オオカミ」やらは流石に俺様の敵では無くなっていた訳だが、意外と厄介なのが「イノシシ」だ。

 一見の『たいした事が無さそうな外見』とは裏腹に思いがけずに強力な攻撃力を持っており、正面から殴りあうとモリモリと体力を削られて殺されてしまう。

 また、2人組以上で襲ってくる野盗や追い剥ぎどもも厄介だ。

 1人の戦闘力はタカが痴れているのだが、2人に同時に追い掛け回されると、どうしても体力を削られてしまいどうも具合が良くない。

 しかし奴らと何度か戦っているうちに、俺は奴らの意外な弱点に気付いた。
 奴らは、『急な斜面』を登る事が出来ないのだ。

 いや、正確にはあまりに急な斜面は自分も登れないのだが…

 斜面を背にして正面からの敵の攻撃をガードした際に、自分が少しだけ『斜面側に押される』ような感じになり、その方法で一旦斜面の上部に上がってしまえば敵の攻撃は一切当たらなくなるのだ。

 この状況で相手が飛び道具を持って居なければ、後は弓矢や魔法でチクチク殺すなり、召還モンスターを呼び出して代わりに戦って貰うなり、もう一方的に『殺りたい放題』である。

 また、この手のフィールドで出会うモンスターどもは、往々にして『ジャンプしないと登れない場所』に追って来れない事が多いので、『岩の上から一方的に攻撃』したり『農場の柵を挟んでチクチクと狙撃』したりするのも効果的らしい。

 逆に『ジャンプしながら攻撃してくる』オオカミのような連中は、下り坂を駆け下りながら戦うと『自分でジャンプした際の落下ダメージ』に耐え切れずに滑落死したりする事もあるようだ。

 要は、『自然(フィールド)の中で戦う際にはフィールドの効果を利用した戦術』を使うと、上手く立ち回れるという事だな。


 っていうか、『フィールドに武者修行に出て戦闘力を高める』予定だった割には『魔法』や『射撃』のスキルばかりが上昇してしまい、あまり『近接戦闘』系のスキルが鍛えられてない気がするが、まあ細かい事は気にするな…

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 しばらくフィールドを旅するうち薬草等の採集品や野盗どもからの戦利品を整理したくなった俺は、旅の途中で小さな街へと立ち寄る事とした。

 戦利品を売却した後にぶらぶらと街をうろついていた俺は、偶然にも『魔術師ギルド』と書かれた看板を目にする。

 そういえば、この世界には『魔術師ギルド』や『戦士ギルド』といういわゆる『魔術師や戦士の商工組合』みたいな物があって…
 『コレに加入すると施設や備品が、使い放題&取り放題で非常にウマーーッ!!』みたいなウワサをどこかで聞いた気がする。

 また、ギルドに加入すると『特別な任務や依頼』とかを受ける事が出来て、良さげなアイテムやら魔法やらがゲット出来るらしい。

 組合の寄り合いにはあまり興味が無いが、アイテムがゲット出来るのはやはり心強い…
 という事で『せっかくだから俺は、この魔術師ギルドを選ぶぜ!!』と魔術師ギルドに加入してみる事にした。

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 ギルドに加入すると『ギルド内のアイテムが取り放題』という事は先ほども触れたが、実際に加入してみるとコレがなかなかオイシイ。

 特にオイシイのが、ギルド内に居る錬金術師との取引だ。

 各ギルドに居る錬金術師は、コチラの持っている錬金素材や薬などを売買してくれるのだが、他に錬金術の道具(蒸留器やフラスコみたいなの)も買い取ってくれる。

 この錬金術の道具がギルド内のあちこちの棚にこれ見よがしに展示されているのだが、コレを片っ端から接収して同じ建物の中に居る錬金術師に売っぱらうだけで、どんどん資金を調達する事が出来るのだ。

 このお陰で、呪文の買いすぎで困窮していた俺様の財政状況は一気に改善され、少なくとも当面の路銀には困らなくなった。

 っていうか、売りつけた俺がいう事でも無いかもしれんが…
 錬金術師の目の前の机に置いてあるフラスコを掴んで『これ、買い取って』と渡しているだけなのに、ソレを何の疑いも無く買い取るのもどうかしていると思う。

 お人よしにも程があるので、彼らは少し世間の荒波に揉まれた方が良いんじゃないか?

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 とまれ『こんなオイシイのなら、是非とも戦士ギルドにも入らねば!!』と思った俺様は、隣の建物にある戦士ギルドも訪問。

 …が、ギルド加入の話を店番(?)らしいオッサンに持ちかけると『○○(別人の名前)と話してくれ』みたいな事を言われる。

 ギルド内を探してもソレっぽい人物が見当たらないので、『しばらく待ってたら帰って来るかも?』と思った俺様は、とりあえずギルド内で時間を潰す事にするが、待てど暮らせど帰ってくる気配が無い…
 (後になって分かったが、この『○○というのは、別の街に居る人物を指していたらしい』。)

 そのうちギルドの店番のオッサンが『そろそろギルドを閉めるんで帰ってくれ』みたいな事を言い出し、それでも強硬に某環境団体のデモの如く辛抱強い座り込みを続けていた俺様だったが…
 更に半日ぐらい待っても一向にその人物が現れる気配が無い事から、流石に心が折れて出なおす事とした。

 …が、しかし、外に出ようと思って扉の前に立つと、なんとギルドの扉が施錠されているではないか!!

 しかも鍵のレベルは「Very Hard」と、今の俺様の開錠スキルでは開けるのが到底不可能なレベル。
 そもそも開錠ピックを10本程度しか持って無い現状では、手先の不器用なトカゲ男の俺様はタンブラーを3つも押し上げる前に全てのピックを折ってしまうのがオチだろう。

 それなのに、さっきから店番のオッサンが『早く出てってくれ』みたいな事を言いながら、ひたすら人の後ろをストーキングしてくるし…一体俺様にどうしろと言うのだ?

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 仕方なく、更に数時間ほど扉の前で『誰かドアを開けてくれんかなぁ?』と待つが、一向に誰もドアを開けてくれる気配は無く…

 このまま俺様は、店番のハゲのオッサンと共に一生を戦士ギルドの中で過ごすのか?
 これではまるで、『ペッパーラ●チ監禁事件』ならぬ『戦士ギルド監禁事件』だぜ…と絶望しそうになるが、ここでふとした奇策を思いついた。


 俺は『オッサン、これを見な!!』と言わんばかりの、これ見よがしにギルドの机の上に置いてあったパンを1個、自分の懐にしまう。

 するとオッサンは、予想通りに『泥棒だ、誰か来てくれ!!』と大騒ぎ。

 光の速さで駆けつけた衛兵(ホントに1秒ぐらいで来た! この世界の衛兵は優秀すぎる!!)によって衛兵詰所に連行された俺は、とりあえず『パン1個分の罰金』を支払う事でなんとか『戦士ギルドでの軟禁』を脱出。

 今度こそ辺境の遺跡を目指して、武者修行の旅を続けるのだった…

                    (その8に続く…?)