NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

『オブリビオン(Xbox360版):ぶらりトカゲ男ひとり旅日記/その6』

オブリビオン(Xbox360版):ぶらりトカゲ男ひとり旅日記/その6』

■■■その6『帝都での買い物と闘技場での戦い』■■■

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 さて、紆余曲折と長い回り道を経てようやく帝都へと到着した俺様だったが、とりあえずは『荷物の整理』や『武装及び魔法の強化』を行なうべく、帝都にある店舗を片っ端から覗いて回る事とした。

 が、流石はシロディール最大の大都市だけあって店舗の数も人口も多い…

 最初は、出会う人達すべてに愛想を振りまいて『気のいいトカゲ男』を演じていた俺様だったが、余りの人の多さに辟易してしまい、途中からは『クエスト』を持って無さそうな連中は、挨拶されてもなるたけ無視する事とした。

 我ながら、なんとも独善的な性格である。
 (まあMMO-RPGでもあるまいし、ぶっちゃけCPU相手に愛想を振りまいてもしょうがない訳だが…)

 あとこの街の名物は雑多な人口の多さに加えて、街中のいたる所に生えている『ベニテングダケ』だろう。
 しかし、なんでこんなに街中に大量に毒キノコが生えてるんだ、誰か栽培でもしてるんだろうか?

 まあ、『ベニテングダケ』は錬金術の貴重な合成材料になって便利なので、『キノコ狩りの男、スパイダーマッ!!』ってぐらいに狩りまくってしまったり、した訳だが…

 『深夜に墓場でキノコを狩りまくる男』として、衛兵や町民達の間で変なウワサをされてないか少々心配だ。

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 まあ、それはさておき…

 街の商店を巡り、ダンジョン等で手に入れた宝石やらのアイテムを売りさばき、食材は錬金術で練成して薬にして売りさばくという作業を行い、街中で取引を行なっているうちに、「ならず者」である俺は保有する『メジャースキル』(これが上昇すると自分のレベルも上昇する)のうち「商才」や「錬金術」のレベルが随分と上がってしまい、いくらかレベルアップする事が出来た。

 ただし、街で新たに購入した魔法をあちこちで試し撃ちしていたせいもあってか、どうやら魔法レベルばかり上がった気がする…

 また商店を巡るうちに『怪しげな激安商品を扱う中古店を調べて欲しい』なんて依頼も受けて、『墓荒らしをして商品を入荷していたケチな悪党ども』を成敗し奴らが持っていた強力な武器をゲットして、なかなかホクホクの状態だ。

 基本的な魔法を一通りゲットして装備も整えた俺様の前では、少なくともフィールドで遭遇する巨大蟹や野良オオカミやゴブリンの如きザコモンスターは、もはや敵ではないだろう。

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 装備を充実させ気を良くした俺は、そろそろ放浪の旅に出てみようか…と思いつつ街をうろついていた所、街の中心部に『闘技場』なる場所がある事に気付いた。

 なんでも、ここでの闘いに参加し勝ち残る事が出来れば一攫千金も夢では無いらしい。

 良い武器を手に入れた事で『試し斬り』もしてみたかった俺様は、とりあえず闘技場の管理人らしき闘士に話しかけるが『お前みたいな貧弱なボウヤには無理だ』みたいな事を言われた俺は…

 この美しくて天才(あくまでトカゲ男のレベルで)の俺様にそんな口を利きやがるとは…いいだろう、ボッコボコにしてやんよ!!

 という『売り言葉に買い言葉』で、放浪の旅に出る目的も忘れて勢いで参加登録してしまった訳だ…。

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 さて、闘技場での戦いに参加する事になった俺は、とりあえず持てる限りの最強の武装に身を固める。

 現在持っている武器は『強力な魔法のかかったメイス』なのだか、普通に武器屋で買える武器が100~200ゴールド程度なのに対して、この武器は6,000ゴールド近い価値がある代物で、闘技場の最低ランクで戦うにはどれほど不相応な武器なのかがうかがい知れるだろう。

 実際に闘技場といっても下の階級の連中は素人同然で、強力な魔法武器を装備した俺様にとっては所詮は敵ではなく、圧倒的な攻撃力の差によって快調に勝ち上がって行く。

 奴らも俺と防御力は大差無いのだろうが、なんせ攻撃力が圧倒的に違うのだ。
 例えるならば、シャーマン戦車とファイアフライ戦車で正面から撃ちあってるみたいなもんだ…

 へ、世界設定と比喩の仕方がムチャクチャだって?
 まあ、細かい事は気にするな。

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 が、3~4戦目ぐらいまでは闘いを快調に勝ち進んだ俺様だったが、ここで思わぬ強敵が出現した。
 なんでも、『エルフの双子姉妹相手に2対1で戦え』というのだ。

 この双子の姉妹は、一人が両手剣を装備し一人が弓矢を装備しているという布陣で、接近戦の相手と戦っていると弓矢でチクチクと体力を削られ、弓矢を持ってる相手をボコろうとすると背後から剣でボコボコにされるという寸法で…

 一人一人の強さはたいした事は無いのだが、俺様自信の体力も大して多くなく回復魔法のレベルも低いため、2人を相手にしているとどうしても削り殺されてしまって、どうにも塩梅が悪い。

 というか、闘技場なのに2対1って卑怯だろう?
 姉妹での参加だからOKってんなら、『12兄弟の聖闘士』とか出てきたら闘技場のチャンプ間違い無しじゃないか!!

 とか思う訳だが、まあ2対1での対決を主催者側が認めてしまっているんだから、文句を言っても仕方がない。

 どうしたものか…と考えていると、ふとした奇策を思いついた。

 2対1が分が悪いなら、2対2にすれば良いのだ。

 そうだ先日、街の呪文店で購入した『ゾンビ召還』の呪文を使えば良いのだ。

 いままで『民家に上がりこんで、勝手にゾンビを呼び出す』というシャレにしか使ってなかったので戦闘での効果は定かではないが、とりあえず時間稼ぎの盾ぐらいにはなってくれるだろう。

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 再び双子姉妹との戦いに挑んだ俺は、今までのように敵陣に突っ込む戦法から一転。

 戦闘が始まったと同時に闘技場への通路を駆け戻り、追ってきた『剣を装備したエルフ(姉)』(←勝手に判断)の背後にゾンビを召還。

 相手の攻撃を防御でいなしながら、背後からゾンビにボコらせる…と、ゾンビはわずか数発でアッサリと姉を撃破。
 …ってオイオイ、コイツってもしかして、今の俺様より強くねぇ?

 残った妹は所詮はアーチャーなので、接近してゾンビと一緒にフルボッコで当然の如くアッサリと撃破。

 いつの間にやら『剣闘士』から『ゾンビ召還士』と化した俺様は、無事に双子の姉妹へとリベンジを果たした。

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 …がしかし、同時に今のレベルでの闘技場での戦いに流石に限界を感じた俺様は、いよいよ放浪の武者修行の旅への出立を真剣に考え始める事としたのだった。


                    (その7に続く…?)