NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

『オブリビオン(Xbox360版):ぶらりトカゲ男ひとり旅日記/その15』

オブリビオン(Xbox360版):ぶらりトカゲ男ひとり旅日記/その15』

■■■その15『大学入学とタマネギ男の秘密』■■■

               *

 俺様の『熱狂的なファン』として、俺様についてきていた「タマネギ頭(以下:タマネギ)」が死んでしまった。

 とある地下遺跡に探索に入った際に遺跡の中ほどで戦闘になったのだが…

 戦闘が始まると「タマネギ」は何時も速攻でどこかに逃げ去って、戦闘が終了した頃にいそいそと戻ってくるのだが…

 その時は戦闘が終了しても全く戻ってくる気配が無い。

 『何でだろう?』と疑問に思いながら先に進んでいくと、遺跡の奥へと向かう通路の途中でぽつねんと倒れて死んでいた。

 「タマネギ」は、まあ戦力にはならないまでも敵の戦力を分散してくれたり、暗い場所で松明(たいまつ)を代わりに灯けてくれたりするので意外と便利な奴だったのだが、残念な限りである。

 とか思っていたら、1週間ぐらいしたら何食わぬ顔で復活して、ひょっこりと俺の元へと現れた。

 他の連中は死んだら二度と復活しないのに、もしかしたら物凄い『天賦の極術』の使い手なのかもしれない…
 こんな外見をして恐ろしい男である。

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 まあ、それはさておくとして…

 今までの長くて苦しい修行(主に部屋の中で召還したスケルトンと闘ってただけ)の結果、俺様の能力も随分と高くなってきた。

 しかし、それと同時に自分の能力の限界(上限値)が見え始めたのも事実である。

 さて、以前にも話したと思うが、この世界では『自分のレベルに合わせて敵のレベルも上昇する』という『手加減制度』が取られている。

 しかし、この『手加減制度』は『自分が順調にパワーアップ』した時にのみ有効なもので、今回のように『自分の能力が限界に達しつつある』場合はどうかというと、単に『敵のみが一方的にパワーアップする制度』に他ならない。

 現時点では俺様のパワーアップは極めて順調に推移しており、その辺のザコモンスターには全く苦労しなくなった。
 …が、しかし今後もレベルアップを繰り返していくとなると、自分の大幅なパワーアップが見込めない以上、この先の戦いは苦しくなっていく一方である事が予想される。

 さてどうしたものか…と思案するうちに、俺様は『帝都の魔術アカデミー(大学)に入るとオリジナルの魔法武器や呪文を作成できる』といったウワサを耳にした。

 なるほど『自分がパワーアップ出来ないなら、武器をパワーアップすれば良いんじゃな~い?』という天啓を受けた気がした俺は、ひとまず大学に入る方法を調べる事としたのだった。

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 調べてみるに大学には誰でもが容易く入れるという物ではなく、各地の魔術師ギルドでギルドマスターの『推薦状』と書いてもらう必要があるようだ。

 『推薦状』を書いてもらうには、ギルドマスターから依頼される「クエスト」をこなす必要がある訳だが…
 まあ駆け出しの魔術師に頼まれる依頼なんぞ、「クエスト」とは名ばかりの呈の良い『使いっぱしり』みたいなもんである。

 しかも、各地の魔術師ギルド内での内ゲバやらの『そんな事を俺様に頼むなよ』というような内容の物も多くて、ぶっちゃけ途中でダレそうになった。

 しかし、俺様は「ID●L M@STER」の某金髪アイドル並に『将来に楽するための努力は惜しまない』という主義のトカゲ人間なので、なんとか全てのクエストを完遂し『大学入学に必要な推薦状』を貰う事が出来た訳だ…。

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 そんな最中、とある魔術師ギルドのクエストの一つで『最強の雷撃呪文』を手に出来るという物があった。

 その魔法は「霊峰の指」という呪文で、某山頂にあるアイレイドの遺跡に雷撃の呪文を叩き込むと習得できるらしい。

 ウワサを聞いた俺様は『これは是非ともゲットしなければなるまい』と思い、遠路はるばる霊峰の山頂まで赴き、柱に向かって「雷撃」の呪文を唱えると、その瞬間に天空から降ってきた強烈な稲妻が俺様の体を直撃。

 瀕死の重傷を負う代わりに「霊峰の指」という伝説の呪文を手にする事が出来た。
 古代エルフどもの考える事は良く分からんが、なんとも手荒い習得方法である。

 習得ついでに、早速この呪文を唱えてみようと思ったところ『マジカが足りません』との表記が…

 改めてこの呪文の消費コストを確認すると、「3352」と記載されている。

 って、おいおい俺様のマジカの最大値は「200」ぐらいしか無いんだが…どうやったらこんな呪文を使えるんだよ?
 これじゃ、まるで『素人が突然「100倍界王拳」を教えられた』みたいなもんじゃないか?

 『とんだ無駄足だったな…』と思いつつ背後を振り向くと、何故か「タマネギ」が後ろで倒れてクタばっているではないか。

 どうやら、俺と一緒に稲妻に撃たれたらしい…
 お前にはいつも苦労をかけるねぇ…南無南無。

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 ここで俺様は、ふと『とある疑問』を感じた。

 いつも、いつのまにやら復活している「タマネギ」だが、もしこのまま俺が『タマネギの死体』を監視し続けたらどうなるのだろうか…と?

 で、実際に監視し続けた結果…

 10日ほど横に立って監視し続けても、タマネギは一向に復活する気配が無い。

 どうやら、タマネギの秘術は真横で監視されていると行使できないもののようだ…

 仕方ないので諦めて死体を後にして移動をして、とある街の商店に入ったら何故か商店の中で俺を待ってやがった。

 恐るべき、タマネギ流復活術…正直、コイツだけは敵に回したく無いと思ったぜ……

                    (その15に続く…?)