■■■「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」■■■
(65点/飛行機アクション)
1939年のニューヨーク万博の年、謎の科学者連続失踪事件を追っていた新聞記者のポリーは、事件の鍵を握っているとされる一人の男性と接触を図った際に、ニューヨークに突如現れた巨大な飛行ロボット軍団の襲撃に巻き込まれてしまう。
傭兵集団である「スカイキャプテン」のリーダーであるジョー・サリバンの活躍によって、謎のロボット軍団は撃退されるが、謎のロボット軍団と科学者失踪の裏に『トーテンコフ』と言う謎の人物の存在があることを知ったポリーは、サリバンへと事件解明の為の調査への協力を依頼するが…。
過去でありながらどこかSFチックな世界で、レシプロ機を駆る正義の傭兵と悪の科学者の戦いを描いた飛行機アクション映画。
時代背景的には1934年とかって事になっていますが、現代科学でも実現できないような巨大ロボットやらの超兵器が登場したりと、むしろSF的なイメージが強いです。
何より特徴的なのはその美術デザインで、人物意外は殆ど全てCGで作られているという昔のSF小説の挿絵を彷彿とさせるような背景に、コウモリの様なデザインで羽ばたく戦闘機や、宮崎アニメ風の人型の飛行機械(当然『目からビーム』を発射)、巨大な飛行空母や、変形して水中戦闘を行う戦闘機、リング型の怪光線を発射する光線銃…等々。
胡散臭い古典SFっぽいキャラやギミックが活躍するシーンは、その手のネタが好きな人ならば画面を見てるだけでも十分楽しい映画です。
キャラに関しては、ジュード・ロウ演じる「スカイキャプテン」のキャラクターは良いんだけど、ヒロインはちょっとムカつくかも…
アイパッチを付けたアンジェリーナ・ジョリーの女司令官はハマりすぎ!!
多分、世界一アイパッチが似合う女優だよ!!(笑)
でも、ストーリーに関しては、ややありがち…というか『有って無いも同然』みたいな感じで、特にコレと言って観るべき部分も無いかも?
まあ、そもそもストーリーがどうこうって映画じゃ無いですからね。
個人的に惜しむらくは、売りである筈の空中戦のボリュームが意外と少ない事かなぁ?
面白ギミックや面白メカはいっぱい登場するんだから、その辺を使ってもっとジャンジャンバリバリとドンパチを見せて欲しかった所です。
総評としましては、映画の内容やストーリーがどうこうと言うよりも、画面を見てみて『こういうの好きかも?』と感じたならば観ておく価値はある映画だと思います。
古典SFっぽいキャラクターがあたかも実在するように大暴れするさまは、こういうノリが好きならばそれだけでも感動物ですよ。
逆に何も気にならないようなら、普通にスルーしといてOKな映画かと…
以前にXbox(とPC)で出た「クリムゾンスカイ」って3Dシューティングゲームがあるんだけど、まさにあの世界観をまんま実写化したら、こんな感じかも?
ゲーム的なドッグファイト物が好きならば、観ておく価値はある映画かもしれませんな。