NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「BATS2 蝙蝠地獄」(50点/生物パニック)

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■■■「BATS2 蝙蝠地獄」■■■
(50点/生物パニック)

 イラクでテロリストから入手した極秘情報により、アメリカから逃亡した生物兵器の研究者であるウォルシュ博士が、ロシアの紛争地域であるチェチェンの「ベルザンの森」に潜伏して非合法の生物実験を行っている事が判明。

 米軍は事態を極秘裏に処理するため、特殊部隊であるデルタフォースをロシアへと派遣し、研究施設へと潜入して博士の身柄を拘束する任務を与える。

 現地へと到着したデルタフォースの面々は、独立派のレジスタンスとロシアの特殊部隊である「スペツナズ」との戦闘を警戒しつつ森へと侵入するが、彼らは森の中で何者かに食い荒らされたかのようなスペツナズの隊員の死体を発見。

 その森にはウォルシュ博士の研究によって作り出された、恐るべき『人食いコウモリ』の群れが潜んでいたのだった…


 ロシアの森の中での巨大な肉食コウモリの大群と特殊部隊との戦いを描いた、巨大コウモリものの生物パニックホラー映画。

 タイトルからも分かるように、以前に製作された「BATS 蝙蝠地獄」という映画の続編に当たる作品で、いわゆる『なんちゃって続編』ではなく一応は正式な続編のようです。

 ただ、前作では『エサの不足によって突然変異を起こして肉食化したオオコウモリの群れが人間を襲う』という内容だったのに対して、今回の設定はマッドサイエンティストによって生物兵器として開発された肉食コウモリ』となっており、ストーリー的には特に繋がりは無いようです。

 前作は『低予算ながらもそこそこ良く出来た生物パニックホラー』という感じの内容だったので、割と評価された作品だったからこそ続編が作られた訳ですが、二作目に当たる本作はどんな感じなのかと言いますと、何と言いますか『評価的にも前作と同じような感じ』と言いますか…

 全体的にお話のテンポが非常に良くて、序盤から怪物の登場する『それなりの見せ場』もあり、パニックシーンの完成度はさておくとして、とにかく退屈しない作りになっているのは良い点です。

 怪物の登場しないシーンでも特殊部隊やレジスタンスとの戦いが描かれていたりと、見せ場を絶やさないように工夫をしようとしているのは非常に好感触だと言えるでしょう。

 巨大コウモリは主にCGで描かれているのですが、CGの完成度は割と高くて不気味な雰囲気がなかなか良く出ていますが…
 やはりCGだけあって『人間との絡み』のシーンが弱くて、また『ウソ臭い感じのシーン』も多いために、襲撃シーンに今一つ説得力が無くて迫力に欠けるのは難点ですかねぇ。
 (オオコウモリがデカいと言っても大きさは小型犬程度なんだから、いくら大群に襲われても手足が喰いちぎられたりするのは変でしょう…)

 お話の展開自体はそこそこ良く出来てて、オチも特に捻りが無い感じながらもお約束は踏襲してて悪くは無い内容です。

 ただ、取り立てて悪い部分も無いのですが、逆に本作ならではという個性も余り感じられ無いので、良作と呼べる程のシロモノかと聞かれると何とも微妙なところでしょう…


 総評としましては、良い意味でも悪い意味でも『ごく普通のB級生物パニック映画』と言った感じの作品ですね。

 ホントに全てにおいて『及第点レベル』って感じの作品ですので、生物パニック映画が好きな人ならば観ておいても後悔はしないでしょうが、敢えてオススメする程のレベルかと聞かれると悩ましいところです。

 前作がそこそこ楽しめた人ならば、本作も同様に『そこそこ楽しめる』って感じだと思いますので、前作からの絡みで気になってる場合は観てみても良いんじゃないでしょうか?