NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

「アイドルマスターSP パーフェクトサン」ファーストインプレッション

■「アイドルマスターSP パーフェクトサン」ファーストインプレッション

 1ヶ月の延期の後、ようやく発売となったアイマスSP」ですが、とりあえずストーリープロデュースの春香シナリオをクリアしましたので、ファーストインプレッションなんかを…


 既に箱○版で発売されているゲームなので、ゲームシステムの説明とかは割愛しますが、いわゆる『アイドル育成SLG』といった感じのゲームです。

 もともとギャルゲー要素の薄いタイトルでしたが、「パーフェクトサン」でのストーリーモードは王道的な『アイドル対決ストーリー』って感じなので、ますますギャルゲーっぽさは薄くなったかな?


 Xbox360版から大きく変更になった点は、アイドルの育成期間が『1年間プロデュース』ではなく、アーケードにあった『ランクアップリミット制』(特定の期間内に次のランクに上がれなければアウト)へと戻った事。

 ただしアーケードと違って、ランクアップリミットに失敗しても、『能力パラメータ&アイテムとファン数の一部』を引継ぎで『時間が巻き戻る』という仕様なので、『エンディングを見る』だけならば箱○版よりも楽になったかな?


 ただ『レッスンのミニゲーム』と『オーディション』に関しては、間違いなく難易度がアップ(カメラレッスンの割り当てボタンが8個になったり、ボイスレッスンでボタン同時押しを要求されたり…)されており、苦手なタイプのミニゲームだとGoodを取る事すらままならなくなってしまいました。
 (個人的に「演技力レッスン」が鬼門です…)

 代わりにアイドルに自主レッスンを行わせる「セルフレッスン」という機能が追加されたので、苦手なレッスンは「セルフレッスン」にして放置という事も可能なのですが、意外とBadを出されたりする事もあるので困り者…

 まあ、相変わらず『STARTボタンで一時停止して画面を覚える』という裏技は使えるので、その技を使えば「カメラレッスン」と「歌詞レッスン」は楽勝なので、その2種類を中心にレッスンを組み立てれば何とかなります。

 ちなみに、レッスンには通常の「レッスン」と「ハードレッスン」の2種類がありますが、「ハードレッスン」はタイマーの時間が長い(レッスンだと45秒がハードレッスンだと60秒)ので『Good以上が取りやすい』という感じです。
 なので、苦手なレッスンは「ハードレッスン」で、得意なレッスンは通常の「レッスン」でやると、コマ数を節約できてお得ですね。
 (「レッスン」+「営業」をスケジュールに割り振れば、思い出も稼げてお得。)


 「オーディション」は、ストーリーモードでは対人戦が発生しない分は気楽なのですが、箱○版に比べてCPUの打ち筋がイヤらしくなっており、キチンと流れを読んでアピールしないとボコボコにされる事があるので要注意。

 矢鱈と全員が流行1位に集中してアピールしたり、1節目からボム(思い出)を連発してきたりする事があるので、CPUの動向を良く見てないと痛い目に遭う事があります。
 そういう意味では、ちょっと初心者に優しくないかも?


 あと、雑誌取材を受けると「敏腕記者」が確実に付いてくれるので、オーディションを責める際の戦略が楽になったのは大きな変更点ですかね?

 気になったのは、961プロからの招待状を受けた時にのみ受けられる「ライバルオーディション」という特別オーディションがあって、コレが『ファン数:10万人』とか増える上に難易度も低いので、ファン人数を稼ぐのが楽勝すぎる事。

 ぶっちゃけ「ライバルオーディション」さえ受けてれば、他の特別オーディションは全く受ける必要が無くなったので、コレだと特別オーディションの存在価値が無くなっってしまった気が…


 ゲームのシステムに関してはこんな感じで、『難しくなった部分』もあるけど『ヌルくなった部分』もある感じです。

 ただ、PSPアイマスを初体験する人間には、結構厳しいんじゃないかな?』と思う部分(ミニゲームの難易度とかオデのCPUとか)も多く、『初心者には厳しく経験者にはヌルい』という変な難易度になってしまってるんじゃないかと…


 ストーリーモードは、今までのシリーズよりずっとストーリー性が高まって、お話も王道的ながらなかなか面白いので、繰り返しのプレイ意欲は湧きやすくなったのは良い点ですね。

 コレならば、もう一通り全キャラクリアしても良いかなと思えます。

 キャラのモーションとか表情パターンとかも増えており、ドラマパートは見ているだけでも面白いのですが、TV出演パートはやっぱPSPの画面じゃ辛いですなぁ…

 画面の大きさもそうですが、3Dモデルの『髪の毛』や『スカート』の揺れが殆ど表現されてないのが寂しいところ。
 まあ、マシンの能力が違うんだからしょうがないですが…

 ただ、『この映像の為に1000円のDLC衣装とかは購入出来ないかな…』ってのが正直な所ですね。

 逆に、出来ればこの内容で『Xbox360PS3で「完全版」を出して欲しい』という気持ちがムクムクと起こってしまいました。


 DLCに関しては批判する人は多いですが、基本的に『買わなくてもゲームの進行に全く支障の無いもの』ばかりなので、『コレはコレで良いんじゃない?』ってのが正直な所。

 箱○版では攻略を楽にする為に『メールアドレス』が半ば必須でしたが、PSP版は「メールブースト」が殆ど発生しないのと、敏腕記者が好きな時にゲットできる仕様になってしまったので『メールアドレス』すら買う必要がなくなっておりホントに何も買わないでも差し支えありません。
 (ぶっちゃけメールの内容も箱○と一緒っぽいので、箱○版のユーザは「メールアドレス」は買う必要が無いかと…)


 「パーフェクトサン」のストーリーとしては、王道的な展開は良かったですが、欲を言えばもうちょっと『逆境』が欲しかったかなぁ?

 我那覇響は非常に良い味を出していて、やっぱ自分でプロデュースしてみたくなりました。
 あと、春香が『報われないキャラ』の汚名を返上できたのは良かったんじゃないかと。(笑)


 総評としましては、『一人プレイ用の育成SLG』として完成度が高まった印象ですので、初プレイの人が試してみる分には申し分ないレベルの商品だと思います。

 また、システム的に「営業イベント」とかが回収しやすくなった事など従来のファン的に嬉しい要素も多いので、とりあえずはファン的にもあまり不満の無い商品だと言えるでしょう。

 まあ、こんな評価をしなくても『良く訓練されたP』なら全部を買うんでしょうけどね。(笑)