NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ウォンテッド」(60点/アクション)

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■■■「ウォンテッド」■■■
(60点/アクション)

 しがない事務職で平凡な日常にストレスを感じていたウェスリーは、ある日、ドラッグストアでの買い物中に不思議な雰囲気を持ったフォックスと名乗る美女と出会う。

 彼女は、幼い頃に行方をくらませた彼の父が『暗殺組織で最強の凄腕の暗殺者だった』という驚くべき事実を告げるが、その瞬間に彼の父親を殺害したという謎の暗殺者の襲撃を受ける。

 彼女の助けによって何とか難を脱し暗殺組織である「フラタニティ」の本部へと案内されたウェスリーは、組織のリーダーから彼に秘められた『驚異的な才能』を活かす為に、父親の意思を継いで暗殺者となる事を薦められるが…


 平凡な日常に辟易としていた冴えない男が、父親の死をきっかけに最強の暗殺者になるというガンアクション映画。

 いやまあ何と言いますか、コレは久々に物凄く笑える『お馬鹿アクション映画』です!!

 お話の内容はといいますと、『父親を暗殺者に殺された一人の男が謎の暗殺組織の元で修行を積んで最強の暗殺者になる』と言った感じの内容で、ぶっちゃけて言うとストーリーは『ありがちでツマんない』んですが…

 アクションシーンの下らなさとバカバカしさは近年まれに見る程の最強クラスで、とにかく笑わせてくれます!!

 『相手の撃ってきた銃弾を自分の銃弾で撃ち落とす』なんてはの朝飯前で、天体望遠鏡で覗きながら何キロも向こうの相手を狙撃』したり、手首のスナップを利かせて銃を撃ったら『銃弾が曲がって障害物の陰の敵に当たったり』と、とにかく『物理的に有り得ないだろ、それは!!』という無茶苦茶なアクションが連発。

 カーアクションとかもかなりの無茶ぶりっぷりで、アクションシーンの度にここまで笑わせて貰った映画は「トルク」以来かも?
 中二病設定の日本のアニメでも、今時ここまで物理法則無視の無茶苦茶なアクションを連発してくれる作品は無いんじゃないでしょうか?

 ただ最初にも言ったとおり、ストーリーに関してはぶっちゃけ微妙。

 中身の無いお話ながらも、一応は多少は捻った展開にはなってるんですが、個人的に『そのオチは無いんじゃない?』って感じのお話ですし、妙に捻った展開の割を食ってアクションシーンが散発的になっており、一つ一つのアクションシーンがボリュームが少なくていま一つ盛り上がりに欠けるんですよね。
 正直に言うと、最後の襲撃シーンとかはあの倍のボリュームは欲しかった…

 コレなら中途半端にストーリーを持たせるよりも、「デスペラード」とかみたいにストーリーの無い生粋のお馬鹿アクション映画にした方が良かったんじゃ無いかなぁ?


 総評としましては、とにかく内容は全く無いタイプの映画ですがアクションシーンのお馬鹿っぷりは相当なレベルですので、お馬鹿アクション映画が好きな人にはなかなかオススメ出来る作品だと思います。

 リベリオン」とか「デスペラード」とかって感じの、頭を空っぽにして楽しめるようなタイプのガンアクション映画が好きならば、とりあえず観ておいて損は無い作品でしょう。

 キャストが豪華な事から妙に大作っぽい扱いを受けている作品ですが、過剰な期待をせずにお馬鹿映画として楽しむ分には、なかなか良い作品ですよ。