NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「レッド・サンズ 呪われた兵士たち」(25点/オカルト)

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■■■「レッド・サンズ 呪われた兵士たち」■■■
(25点/オカルト)

 紛争の続く2002年のアフガニスタンのカブールという街の近く。

 アメリカ軍のケラー特技兵の所属する小隊は、付近を密輸ルートとして利用している『アルカイダの輸送部隊』を見張る為の哨戒任務に付く事となった。

 砂漠のド真ん中で偵察中に不気味な石像を発見した彼らは、冗談半分で石像を銃撃して破壊してしまう。

 しかし、その翌日から彼らの身の回りに得体の知れない奇妙な現象が発生するようになり、ついには本部とも一切の連絡が取れなくなって孤立した彼らは、砂漠の真ん中で徐々に疲弊していくのだった…


 魔人(ジン)の石像を破壊してしまったアメリカ軍の兵士たちが、その呪いによって徐々に破滅していくというオカルト風のモンスターホラー映画。

 「レッドサンズ」というタイトルを聞いたとき、てっきり「Red Suns」だと勘違いして『旧日本兵の亡霊でも出てくるのかな?』と思ってたんですが、「Red Suns」じゃなくて「Red Sands」だったんですな。

 そんな訳で旧日本兵とは関係なく、中東に伝わる『魔人』である「ジン」の呪いによって、アメリカ兵たちが殺されていくという内容のお話です。

 本編の内容の方は、まあストーリーはありがちって言えばありがちな感じなので、特にコレと言って語ることも無いのですが、序盤の作品の絵作りや、登場人物たちが『過去のトラウマ』を見せられて徐々に疲弊していく下りなんかの雰囲気は、なかなか良い感じです。

 ただ、序盤の展開あまりにもダラダラと長く続いてしまい、お話が動き出すまでに物凄く時間がかかるので、ぶっちゃけ途中でダレてしまいます。
 お話の舞台が砂漠の真ん中にある狭い小屋から殆ど動かないのも、ダレてしまう原因ではないかと…

 また、怪物のデザインはなかなか不気味で良いのですが、コレまたいかんせん出番が少なすぎで見せ場も少なすぎ…

 お話も見せ場に欠けるのに加え、オチも何だか投げっぱなしで消化不良な感じで、なんと言いますか全体的にどうにも物足りなさが残る作品でした。


 総評としましては、雰囲気は悪くないものの、他にコレといって観るべきところも無い凡作のB級オカルトホラーって感じの作品ですね。

 アイデアや素材は悪くないと思うのですが、予算やら何やらの兼ね合いで盛り上がりに欠ける作品になってしまったという感じでしょうか?

 敢えてオススメするような要素も無いですので、よっぽど他に観るものが無いような状況でなければ、ごく普通にスルーしてしまって良い作品では無いかと…