（４５点／アクション）
ＬＡの近郊のカーン郡の砂漠にある田舎町で、外交官の娘が自動車の運転中に謎の事故死を遂げるという事件が発生する。
地元の警察官であるライアン巡査は、彼女の額にレーザーで貫かれたような正体不明の傷跡がある事や、軍の専門家であるサマーズ博士が事件を調査に来た事から事件に不審なものを感じるようになる…
時を同じくして元軍人で修理工のジェイクは、ライアン巡査の娘のマディソンの家で、庭の衛星アンテナが突如『攻撃用ドローン』に変形するのを目撃。
これらの事件に関連性があると考えた彼らは独自に事件を追跡しはじめるが、突如出現した謎のロボットに変形し襲撃を受けたところを、危機一髪でNSA（国家保安維持局）の職員によって救出されて、『宇宙からの謎の電波を受信した機械がロボットに変形して人間を攻撃している』という驚くべき事実を知らされるのだった…
以前にビデオリリースされた「トランスフォーマー」のパクり映画である「トランスモーファー －人類最終戦争－」の続編に当たる、「トランスフォーマー／リベンジ」のパクリのＢ級ＳＦ映画。
一応、「トランスモーファー －人類最終戦争－」とストーリー的には繋がっており、前作のプロローグ的位置づけに当たる『機械生命体とのファーストコンタクト』を描いた作品です。
前作が「トランスフォーマー」の発売に合わせて製作されたのに対して、今回は「トランスフォーマー／リベンジ」の発売に合わせて製作されてる辺り、『勘違いして借りた人に見てもらおう』という確信犯的な意図を感じますな…
（つか、原題からして「TRANSMORPHERS」と「TRANSMORPHERS FALL OF MAN」なので、明らかに狙って作られているとしか思えません。）
前作は、宇宙人のロボット軍団に侵略を受けた近未来の地球で『レジスタンスとなった人類がロボット軍団と戦う』という「ターミネーター」シリーズっぽい設定のお話でしたが、今回は舞台を現代に移して『宇宙人のロボット軍団がいかにして人類の侵略を開始したか』という経緯の部分が描かれています。
つっても、この映画を『前作と合わせて両方とも見てるような物好き』が、そんなに居るのかどうかは怪しいところなので、無理にストーリーに関連性を持たせる必要は無かったのでは…
（しかも無理矢理に関連性を持たせたもんだから、設定が微妙に破綻してるし…）
肝心の内容の方は、前作と同様に全体的に安っぽさを感じさせるものの『まあ我慢すれば観れなくは無いかな？』って程度の完成度。
ＣＧはそれなりに頑張っているのですがセットやら特殊効果やらが地味で、出演者の人数の少なさとかからも予算の無さを感じさせずには居られない内容ですね。
前作に比べると序盤に『謎解き的な要素』があるので、ストーリー的には割と面白くなったのですが、戦闘シーンとかが少な目なので盛り上がりには欠ける印象かな？
相変わらずツッコミどころ満載で、宇宙人の総攻撃を受けた人類が数時間後にはレジスタンスを結成していたりと、『どんだけ展開早いんだよ…』って感じの取って付けたようなストーリー展開。
『謎解きパート』と『ゲリラ戦闘』のパートが、お話の前半と後半で４０分づつ程度あるって構成なのですが、流石にストーリー展開が強引過ぎて無理がありまくりなので、素直に『謎解きパート』をしっかりと描いて１本の作品にした方が良かった気が…
総評としましては、前作同様に『良くも悪くも、ごく普通のＢ級（というかＤ級ぐらい？）のＳＦアクション映画』って感じの作品ですなぁ…
暴れたくなるほどツマんない訳でも無いですが、とりわけ面白い訳でもないので、敢えて好んで観るような映画では無いって感じですかね？
『パチもん分かっててネタとして楽しむ』ぶんには、まあ我慢出来るレベルですが、中途半端に前作とお話が繋がっている辺りで、『一発ネタとして楽しみ難くなってしまっている』印象はあるので、その辺はちょっと残念な部分かも？
あと、今回も『騙されて借りた』って人が結構居そうな感じですが、騙されて借りた場合は印象は最悪でしょうね。（笑）
「トランスフォーマー」の新作（「トランスフォーマー／リベンジ」）を見たい人は、間違って借りてしまわないようにご注意を…
ちなみに、前作の感想はコチラです↓
■映画感想：「トランスモーファー －人類最終戦争－」（４５点／ＳＦアクション）
＞http://blogs.yahoo.co.jp/uei_nanigashi/52859310.html
