NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「プラトーン・オブ・ザ・デッド」(10点/モンスター)

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■■■「プラトーン・オブ・ザ・デッド」■■■
(10点/モンスター)

 第三次世界大戦の勃発した未来。
 人類は人間同士ではなく、唐突に出現した『ゾンビの軍隊』という新たな脅威に晒されていた。

 そんなさなか森の中で作戦行動中にゾンビ軍の奇襲を受けた陸軍の小隊は、壊滅的な損害を受けつつも何とか奇跡的に3人の隊員の隊員が襲撃を生き延びる。

 彼らは友軍との合流地点を目指して森の中を移動を開始するが、その途中で一軒の空き家を見つけた事から、ゾンビから逃れて一晩過ごすためにその空き家を利用しようと考えるが…


 ゾンビの軍隊との戦争が行われている近未来の世界で、とある陸軍小隊とゾンビ軍団との死闘を描いたモンスターホラー映画。

 なんか設定だけ聞くと、スケールのデカそうな作品のように見えるのですが…

 うーん、何と言いますか久々の『うわっっっ、やっちゃった!!』って感じの作品でした。

 ソンビに追われた陸軍の小隊が森の中の空き家に逃げ込むって話なんですが、とにかくストーリーから特撮から役者から、とにかく色々と酷いです。

 ゾンビと対決している軍隊は近未来という設定なのか、何故か使う武器が『光線銃』なのですが、まずこの武器がどうみてもオモチャにしか見えない。
 (というか、ちょっとリアルな水鉄砲か何かのように見える…)

 しかも、撃たれたゾンビは何故か『光になって消滅する』という、まるで処理能力の足りないゲーム機みたいな表現の仕方なので、ゾンビを倒しても血の一滴すら流れません。

 ゾンビの腐った表現は『肌にピーナッツバターみたいなのを塗ってるだけ』のようにしか見えませんし…

 まあ低予算映画だから特撮が多少ショボいのは仕方ないものの、それにしても自主制作映画とかよりはお金がかかってそうなのですが、『今時の自主制作映画でももうちょっと迫力のある映像を撮るだろ?』ってぐらいの『驚く程のセンスの無さ』は本気で愕然とさせられるばかり…

 ストーリーも物凄くて、たまたま陸軍の小隊が逃げ込んだ空き家に何故か『ゾンビ軍団を呼び出す原因となった少女』と『ゾンビ軍団のリーダー』が居るという、恐ろしいまでのご都合主義的な設定。

 そんな設定なんだから、当然ながらその辺がストーリーの謎解きとかに絡んでくるのかと思いきや、そんな設定は無視するかのような全くオチてない投げっぱなしな結末。

 役者の演技とかも、当然ながら恐ろしいぐらいに大根で、もはや『何をどうやったらこんな映画になってしまうのやら…』って感じです。

 せめて少しでも見所とか誉める要素を探したいのですが、流石に今回ばかりは断念せざるを得ませんよ…

 まあ『余りに酷すぎて笑える』という点に於いては、誉めるべき部分があるとも言えるのですが…

 総評としましては、いやはや『掛け値なしに酷い映画』としか言いようが無いような作品です。

 余りにもしょうも無さすぎて、どうしたら良いものか困るような作品ですが、ここまで酷いとクソ映画マニアならば逆に『ネタ映画』として見てみる価値はあるかも?
 少なくとも、『ツッコミどころが多すぎてネタとして楽しむ事が出来るレベル』には達していますので。

 本気で酷い内容ですので、ネタとして割り切って干渉したいという以外の用途ではオススメしかねますが…まあ、お金と時間を無駄にしてもキレてディスクを叩き割らないという気概のある方なら、お試しにどうぞって感じでしょうか?