NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

劇場にて「キャビン」を観てまいりました。

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 大学教授への片思いが失恋に終わった事により落ち込んでいた女子大生のデイナは、友人のジュールスの誘いで、彼女の友人を含む5人のメンバーで山小屋へと1泊2日のバカンスに出かける事となる。

 古びた山小屋でパーティを行い盛り上がる彼女たちだったが、デイナがゲームの最中に山小屋の地下室で不気味な呪文のようなものが書かれた日記を発見。
 彼女がその呪文を口にした事から、地の底からゾンビ達が蘇り彼女たちはその怪物に襲われる事となってしまう。

 なんとかして生き延びて山小屋から脱出しようとする彼女たちだったが、実は彼女たちの行動は『とある組織』によって監視カメラによって逐一監視され、怪物たちへと襲われるように誘導されたものなのであった…

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 劇場にて「キャビン」を観てまいりました。

 海外で高い評価を得た『ちょっと変わったテイストのホラー映画』という事で、どんな内容なのかと期待半分で観に行ってみたのですが…

 いやいや、確かにコレは『良くも悪くも度肝を抜かれる内容の作品』でしたよ。

 個人的には、最近だと「トロール・ハンター」と並ぶぐらい、良い意味で『いやいや、ソレは無いでしょ!?』(笑)って感じの映画だったかも?

 以下、出来れば『何も予備知識が無い状態』で観た方が面白い作品だと思うので、純粋に作品を楽しもうと考えている方はこの先の感想を読まないで観に行ってみて下さい。



 序盤から中盤の展開が割とコテコテな感じで、中盤のゾンビが出てきて主人公たちが襲われるまでの展開が単調でイマイチ盛り上がりに欠けるB級ホラーっぽいノリ。

 宣伝文句やらCMやらで『意外な展開』と言う事が告知されていたものの、割と序盤から本編の『核心部分』に関するネタ晴らしのような仕込みがあったので、『えっ、確かにちょっと個性的な設定だけど、それだけなの?』という感じで、『もしかして、コレはハズレを引かされたか?』と思いつつ観ていたのですが…

 中盤までの地味なノリを吹き飛ばして忘れてしまうぐらいに、終盤からのハチャメチャっぷりと暴走っぷりが物凄く楽しい作品でしたよ!!

 あまり内容について触れるとネタバレになってしまうので詳しくは触れませんが、『いやいや、その展開は流石に無いでしょ… でも、ここまで来たらむしろ無さ過ぎてアリなのか!?』とツッコミたくなるような怒涛のストーリー。

 良く出来たサスペンスのような『予想を裏切るドンデン返し』って訳じゃ無いんですが、『ちょっ、そんな展開、予想出来ねぇよ!!』という意味での『全く先の読めない展開』でラストまで楽しませて貰いましたよ。

 あと、ところどころに仕込まれている『他のホラー映画のパロディ』的なネタも、なかなか楽しくて良かったです。


 総評としましては、個人的には『凄く高く評価する作品』ですが万人に薦められる作品かと言われると『いやいや、とんでもない!!』というような映画ですね。

 ぶっちゃけ途中からの展開はイキオイだけで押し切ってるような部分もあるので、その無茶苦茶にハイテンションなノリが許容できるかどうかで丸っきり評価の割れる作品じゃないかなぁ?

 「サイン」とか「トロール・ハンター」とかみたいな『ブッ飛んだノリのホラー映画』が好きな人にはかなりオススメしますが、そういう作品に冷静にツッコミを入れてしまうような人にはあまりオススメしません。

 逆に『そういうノリが大好きな人』ならば、間違いなくチェックしておいて損は無い一本だと思いますよ。