幼い頃に宇宙人に誘拐されたせいで宇宙人の無法者集団の中で育てられた地球人の青年であるピーター・クイルは、ある日、トレジャーハンターの仕事としてとある遺跡から『オーブ』を盗み出す仕事を請け負う。
お調子者の彼は組織に秘密でオーブを売りさばこうとするが、そのオーブには彼の知らない『恐るべきパワー』が秘められていた事から、オーブを狙う賞金稼ぎや殺し屋と三つ巴の大乱闘を繰り広げる事となってしまい、挙句の果てに逮捕されて『宇宙中の凶悪犯罪者が集められる』という刑務所に入れられる事となってしまう。
自分を狙った殺し屋やらオーブの秘密を聞き、そのオーブが莫大な金になると知ったクイルは、自分を狙った美女の殺し屋のガモーラ、アライグマのような賞金稼ぎのロケット、植物人間のグルート、マッチョの破壊王ドラックスといった曲者連中を抱き込んだ即席チームを作り、刑務所からの脱獄を計画するが…
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劇場にて「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を観てまいりました。
何か『B級っぽいノリ』の割にはTVのCMとかで矢鱈とプッシュされてる印象を受ける本作ですが、なかなかどうして確かにコレはプッシュされるだけの価値のあるぐらいに面白い作品でした。
と言うか、ぶっちゃけ今年観た映画の中でも1~2を争うレベルで面白かったかも?
CMとかで観てもっとB級テイストの一発ネタ的なギャグ映画みたいなノリを予想してたのですが、物凄く普通にシッカリと作られたヒーローものといった感じの作品で、特撮とかアクションとかも全くB級っぽいレベルじゃなくて大作クラスですし、何を思ってあんなに低予算のB級映画っぽいイメージの広告展開をしてしまったのか…
登場人物がクセモノ揃いなのは予告とかからも読み取れると思うのですが、元々アメコミの原作があるだけあって意外とシッカリとキャラが掘り下げられていて、単なるネタキャラだけで終わってないのは良い感じですね。
『凶悪アライグマ』の人ととか単なるマスコットかと思ってたら、メチャクチャ強キャラなうえに設定にも意外とシッカリしたバックボーンを持ってそうな感じでビックリしましたよ。(笑)
サブキャラや世界観なんかも丁寧に作りこまれてるので、ストーリーも思った以上にキチンとしてるのですが、もともとが結構長い話なのかちょっと詰め込み過ぎな感があるのは辛いところですね。
特に中盤までの展開は、展開を端折りすぎな感じなのに加えて説明的なシーンが多くて、ちょっとダレる印象があります。
ただ逆に終盤の展開は『いかにもヒーローもの』といったノリで物凄く熱くて、中盤までの不満を吹き飛ばすぐらいのイキオイがあるのは非常に良かったです。
公式HPに『アベンジャーズを超える高評価! 驚異の作品満足度93%』とか書かれているだけあって確かに物凄くカタルシスのある内容で、観終わった後に非常にスッキリとした気持ちになれました。
公式HPに『アベンジャーズを超える高評価! 驚異の作品満足度93%』とか書かれているだけあって確かに物凄くカタルシスのある内容で、観終わった後に非常にスッキリとした気持ちになれました。
ただ残念に感じた部分としては、ちょっと世界観とかキャラとか色んな部分で説明不足な感じがある事かなぁ…
CMにあれだけ力を入れるなら、HPとかにももうちょっと世界観を補完するような仕掛けがあっても良かったかも?
(自分には『主人公たち所属する組織』と『守ろうとした星の人たち』と『敵対する勢力』の関係とかが、最後までいま一つ良く分かりませんでしたよ。)
CMにあれだけ力を入れるなら、HPとかにももうちょっと世界観を補完するような仕掛けがあっても良かったかも?
(自分には『主人公たち所属する組織』と『守ろうとした星の人たち』と『敵対する勢力』の関係とかが、最後までいま一つ良く分かりませんでしたよ。)
総評としましては、良い意味で予想を裏切るレベルで『思った以上に面白いアクション映画』という感じの作品でしたよ。
ともかく非常にスカッとする内容の作品なので、『痛快なヒーローものを観てスッキリとした気分になりたい』という人には間違いなくオススメの作品だと思います。
イロモノ映画と勘違いされそうな作品ですが、素直にこれは『もっと評価されるべき映画』だと感じた一本でした。