■■■「SIMPLE2000シリーズ Vol.81 THE 地球防衛軍2」■■■
【総評:8点(10段階評価)】
SIMPLE2000シリーズ最高傑作との評価も名高い「SIMPLE2000シリーズ Vol.31 THE 地球防衛軍」の続編に当たるゲーム。
ストーリーは有って無いも同然…というか、むしろゲーム内容がそのままストーリーとでも言うべきようなゲームで…
何だか良く分からないけど何処ぞの星からやって来た侵略者が、円盤に乗って大挙して攻めてきたり巨大生物の大群を送り込んできたりするので、地球防衛軍の隊員である主人公が攻めて来た敵共をひたすら倒して倒して倒しまくるという、ホントにソレだけのゲームです。
なんで『ソレだけのゲーム』が、最高傑作なんて言われるかというと…
とにかくスケールがデカくド派手なハチャメチャ感が面白い。
それこそ『雲霞の如く』とか『津波に様に』という表現が相応しい程にアホのような勢いで押し寄せてくる巨大生物の大群やUFOの大群を、携行武器片手に立ち向かって、敵の死骸の山を気付いていく快感。
それこそ、『山のような巨大怪獣』や『町を覆うほどの巨大UFO空母』を生身の人間がたった一人で撃破するという、『ありえねー!!』としか言いようの無いムチャクチャな設定。
持っていける武器もバリエーションが多く、アサルトライフルに始まって、ショットガンやらバズーカ、小型ミサイルに手榴弾…等々。
守るべき街の建物なんかも壊せちゃうので、そういった武器を使って『侵略者を退治する』という大義名分の元に街を瓦礫の山に変える爽快感。(笑)
ステージの構成もバラエティに富んでおり、『街に現れた巨大生物を撃退する』といったオーソドックスな物から、『敵の巣になった地下道に潜入して殲滅する』とか、『停泊中の敵の母船を撃墜する』、『ビルほどもある巨大怪獣を撃破する』等、ステージ毎に違う戦法を要求され、それぞれを攻略する楽しみがあるという戦略性の高さ。
といった風に、『ソレだけ』なんだけど、単純にプレイする事が爽快で面白いという、ゲームらしい面白さの詰まったゲームなのです。
ゲームのシステムは、背後視点からの3Dタイプのシューティングゲームで、ゲーマーの間では、いわゆるTPS(Third Person Shooting)と呼ばれるタイプのアクションゲーム。
プレイヤーのキャラクターと照準を、左右のスティックで独立して操作するといった日本人には馴染みの薄い操作形態を要求されたりしますが、その辺はプレイしていく内に慣れるので問題無いでしょう。
ゲーム内容を前作と比較すると前作の正当進化といった感じの内容で、基本的なシステムは踏襲しながらも、自分が使用できるキャラクターに前作からの『陸戦兵』に加えて、背中にジェットパックを背負った『ペイルウィング隊』という女性隊員が使用できるようになっています。
このペイルウィング隊は、背中のジェットパックを使った短時間の飛行や、レーザーや電撃銃といった特殊な武器を扱う事で、『陸戦兵』とは全く異なった戦い方を要求されるので、前作を死ぬほどやり込んだ人間でも新たな気持ちでプレイできるので安心です。
ステージ数も前作に比べると約2倍の70ステージ超という大規模となっており、キャラクターも2倍なので実質的には4倍以上の大ボリューム。
単純に1回クリアするだけでも20時間ぐらいかかるのに、アイテム収集やキャラクター育成の要素もあって、むしろ『やってもやってもキリが無いわ!!』という点が不満になる程に遊びがいがテンコ盛りです。
難易度も、割と初心者でもボタン連打してるだけでなんとかなる『EASYランク』から、ヘビーゲーマーでも血を吐く程の超絶難易度『INFERNOランク』まで準備されておりプレイヤーレベルも選ばないですし、コストパフォーマンスを考えても、まさに完全無欠のお買い得ゲーム!!
…なのですが、唯一の欠点を上げるとすれば、出てくる『巨大生物』ってのが、蟻とかクモとかムカデといった感じに『虫』ばっかりで、グラフィックも妙にリアルなので虫が苦手な人には正直辛い内容かなぁ……
(特に蟻が嫌いだと、ある意味『地獄絵図』のような光景かも?)
総評としましては、とりわけアクションゲームが苦手とかじゃ無ければ、『間違いなく買って損なし!!』の一本だと思います。
つか、『2,000円でこんな完成度の高いゲーム出しても良いんかいな?』というような超お値打ち品のゲームなので、迷ってるぐらいならとりあえず購入しておく事をオススメしますよ。
少なくともPS2史上、最強のコストパフォーマンスは保証しますので…