NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

【E3 2010】ファーストメーカー3社のカンファレンスについて(雑感)

 さてさて、今年のE3も終了…はマダしてませんが、とりあえずハードメーカー3社のカンファレンスが終了したので、ちょっとまとめなんか…

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 まずは、Microsofから。

 ぶっちゃけ、今年のMSの発表会は微妙な内容でしたねぇ。

 新デバイスであるKinectは確かに『凄い可能性』を感じますし、会社的に猛プッシュするのも分かるのですが…
 だからといって、現状のメインユーザであるコアユーザをないがしろにしちゃイカンだろって感じ。

 なんというか、今回のE3では『コアユーザ向けのサプライズ』が全く無くて、既存のユーザ的には非常に物足りない内容だったとしか言いようがありません。

 その割に、カジュアル層に注力するのかと思いきや、新型モデルではエリート相当の『上位機種1種類』に絞られて低価格モデルが無くなっていたりと、やってることがチグハグな印象。
 (一応、後に低価格モデルも出るというウワサですが…)

 まあ「Kinect」の発売の際に、同梱モデルが出たり価格が改定されたりするのかもしれませんが、そういう施策の見えていない現状では単に『戦略に一貫性が無い』ようにしか見えませんでしたよ。

 あと、せっかく薄型化するんなら本体の値下げもして欲しかった…


 でもまあ、いままで完全に秘密主義だったKinect」関連のソフトが具体的に紹介された事もあって、なんとなくKinect」の実態が見えてきたのは収穫かな?

 ただ、それ以外の部分ではホントに見るべきところのなくて、今ひとつどころか今3つぐらいの感想でした。

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 続いて任天堂

 いやもう、今年のカンファレンスは任天堂の『一人勝ち』って印象でしたね。

 Wii向けの新作ラインナップで、任天堂定番シリーズやライト向けタイトル、更に「EPIC MICKY」とか「ゴールデンアイ」とかのコアゲーマー向けタイトルも発表。

 更に新ハードのNintendo 3DS」を実機で出展して、参加者に直接触ってもらうという丁寧な見せ方で、バランスが良い上にサプライズもアリで、話題を全部さらっていった印象です。

 「3DS」の発売予定のラインナップも「バイオハザード」、「キングダムハーツ」、「メタルギアソリッド」等々…といった具合に、日本でも馴染みの深い大作タイトルばっかりですし、とにかく『もの凄い気合の入りようだな!!』としか言いようがありません。

 今のところ3DS」の価格が発表されてない事だけが気になる部分ですが、『裸眼3D』という目新しさもありますし、コレは価格の設定に失敗しなければ『バカ売れ確定』でしょう。

 つか「3DS」は、ぶっちゃけそこまで興味が無かったのですが、今回のラインナップをみたらマジに欲しくなりましたよ。
 やっぱ、ゲーム機で重要なのは性能よりも『ソフトウェア』なんだなぁ…

 しかし「3DS」にここまで手厚いラインナップを揃えられると、今後もし1年遅れぐらいで「PSP2」が発表されたとしても、正直言って逆転できる要素が思いつかないので、今後の携帯ゲーム機は任天堂の一社寡占状態になってしまうかも?

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 続いてSCE。

 『デカい発表を連発した任天堂の後にカンファレンスを行った』という流れも悪かったのでしょうが、なんというかとにかく物足りない印象でした。

 一応、PS3の3D対応&『コア向けゲーム』と「move」の2本柱って感じだったのでしょうが、何と言うかどちらも中途半端な印象。
 (まだ「Kinect」を猛プッシュしたMSの方が、方向性としては分かりやすかった。)

 発表されたコア向けタイトルも「move」タイトルも、カンファレンスの前に情報が出てたものばかりで新鮮味が無いですし、『E3で大して発表するものが無い』のなら何故に発表をE3まで取っておかなかったのかと…

 カンファレンスの流れも全体的にダラダラとして冗長でしたし、流石にもうちょっとカンファレンスの内容を吟味しておいて欲しかった…
 (生中継なのに、思わず『早送りボタン』を探しそうになりましたもの…)

 期待されてた「PSP2」や「PS3のニューモデル」の発表も無かったですし、独占の大作の新規発表も無かったですし…
 もしかして『旧SCE解体のせいで予算を削られたんだろうか?』とか考えてしまうのは、流石に穿った(うがった)見方をし過ぎですかね?

 MSのカンファレンスも酷かったですけど、まさか更にそれを下回るガッカリ度だとは思わなかったので、かなり残念な気分になりましたよ。

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 で、3社のカンファレンスが終了してみて感じたのは、とりあえず今年は任天堂大勝利』って事ですかねぇ。

 新ハードが発表されたって事もありますが『発表の内容の濃さ』が他社を圧倒してて、コアゲーマー的にもライトユーザー的にも注目度の高いカンファレンスだったと思います。

 特に日本のユーザからしたら、MSとSCEは『良く分からんゲームのタイトルを発表してる』みたいな感じなのに対して、任天堂は馴染み深いタイトルばかりなので、注目度が違いすぎて話にもならない状態でしょう。

 逆にMSとSCEは、洋ゲー好きの自分からしても『睡眠時間返しやがれコノヤロウ!』って感じだったので問題外かと…

 まあ、E3のカンファレンスは終了したと言っても、任天堂の「3DS」とMSの「Kinect」は未だに価格すら発表されてない状況で、なんとなく各社とも『クリスマスシーズンに向けて腹の探りあいが続いているのかなぁ?』という感じも受けます。

 また、日本市場ではサードパーティのPSシリーズ(主にPSP)への注力』とかの流れも見えていたりしますので、3DS」が出てくる事でこの流れがどうなって行くのか等…日本市場の動きも含めた『各社の今後の動向』にも注目したいところですよ。