NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「処刑女」(30点/スラッシャー)

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■■■「処刑女」■■■
(30点/スラッシャー)

 街外れの郊外に中古の一軒家を購入したローリーとヒューのカップルは、引っ越したその夜に友人たちを呼んでパーティを開く事となる。

 しかしパーティの翌朝に、友人の一人が行方不明になっており、その友人が、家の隣にある廃墟となった寄宿学校へと向かった事を知り探しに行くが、依然として友人の姿は発見できず。

 この家の元の持ち主から、かつて家の近所にある廃墟となった寄宿学校でかつて大量殺人があった事を知らされた事から、ローリーは不気味なものを感じるが、その日の夜に巨大な刃物を持った女性が彼女たちの家の庭に出現し…



 若いカップルが引っ越してきた郊外の一軒家の隣の廃屋に殺人鬼が潜んでいました…という感じの設定のスラッシャーホラー映画。

 お話としては、最初に書いた『若いカップルが引っ越してきた郊外の一軒家の隣の廃屋に殺人鬼が潜んでいて、若者たちが殺人鬼に襲われました』というホントにただそれだけの内容で、ビックリするぐらい中身の無いお話です。

 主人公のキャラも特に立ってないし、殺人鬼の方もたいしたバックグラウンドになるストーリーも無い(一応は殺人鬼の出自は語られるけど、本編の流れには全く関係ない)ので、パーティでバカ騒ぎしてた若者たちが殺人鬼にサクサクと殺されていくという、それ以上でもそれ以下でも無い内容という感じ…

 殺人鬼のビジュアルはパッケージどおり(ここで視聴者を騙ましてないのだけは評価できる)で、『陶器のお面にピッタリしたボディスーツ』というデザインは、某アニメのアサシンみたいでなかなかカッコ良いです。

 が、ぶっちゃけそれ以外に誉めるべき要素が全く無いんですよ…

 殺人鬼は犠牲者を結構サクサク殺してくれるのですが、殺害方法がデカい刃物(マチェットとか鎌とか)で斬り付けるだけで、ビジュアル的にたいして面白く無いうえに、暗いシーンが多くて殺害シーンも良く見えないのでハッキリ言ってイマイチ。

 また殺される側の若者もそこまで悪い事をしてる訳でも無いので、殺されてるのを観てもあんまりカタルシスもありませんし、被害者が一方的にアッサリと殺されるばかりなので、襲撃シーンがどうにも盛り上がりません。

 前述のとおりストーリーも全く無いも同然ですし、ラストも何のオチも付いてないような投げっ放しな終わり方ですし、とにかく面白味に欠ける映画でした…が、まあ内容が無さ過ぎて『ストレスの溜まる要素』も殆ど無いので、何も考えずに観れるのは良い点と言えるかも?


 総評としましては、『全く印象に残らないC級ぐらいの微妙なスラッシャーホラー映画』ってのが正直な感想です。

 『殺人鬼のビジュアルがちょっとカッコ良い』って以外は特にオススメする要素もありませんので、普通にスルーしてしまっても問題のない作品って感じじゃないかと…

 まあ純粋に見るべき所が無いだけでクソ映画とコキ下ろすほどの酷い要素もあまり無いので、TVとかネット配信とかでタダで観れるなら片手間に観る分には良い一本かもしれませんよ。