PS3販売立ち上げに関する問題点／良い点

　今回の行列はＰＳ３の人気の賜物と言うよりも、むしろ『出荷台数が余りに少ない事により飢餓感を煽られたユーザの混乱の現われ』と言う感じを受けて、どうにもソニーの不手際の方が目立つ印象ですね。

　っていうか、そもそも『発売日の出荷台数が足りない事』自体がどう考えてもおかしくて…

　そもそもＰＳ３は春に一度発売日が延期されており、その際に理由を『HDMIの規格策定の遅れが発売日遅れの原因』と説明してたんだから…

　理屈から言えば、今回の『Blu-rayレーザーの生産遅れのせいで出荷台数が足りない』ってのは、どう考えても理論的におかしい（ソニーは半年間もレーザーを作らずに工場を畳んでたのか？）と思うんですが、その辺にツッコミを入れる人があまり居ないのは何故なんでしょう？

　あと、60GB版を『オープン価格』にしたのは失敗でしたねぇ…

　『オープン価格』なのを良い事に、テンバイヤーならぬ一般の業者までもが販売価格を吊り上げて『１０万円オーバー』とかで売ってる店舗もあったりして…
　確かに『オープン価格』なんだから『価格の設定は店舗の自由』とは言えど、普通に『希望小売価格』を設定してればここまで酷い事にはならなかったと思うので、コレは明らかにソニーの失策です。

　ハードの台数を用意出来ないのなら、『オープン価格』という設定はするべきではありませんでした。

　あまりの『不手際の多さ』や『混乱を助長するだけのマズい対応』も含めて、どう考えても今回のＰＳ３の立ち上げに誉めるべき所はありません。

　ただ唯一感心したのは、PlayStationの公式ＨＰでの情報開示の早さ。

　発売日にスグにPS2との下位互換性に関する『動作検証報告ＤＢ』を公開したり、発売前にＦＡＱページを公開したりと、今回の問題になりそうな情報をいち早く公開しようとする姿勢はなかなか良いと思います。
　（ただ当該のサイトの場所が分かり辛く、探すのがちょっと大変ですが…）

　この辺は他のメーカーにも見習って欲しい…特にMicrosoftとかッ！！

　しかし今回の不手際を見てると、施策にせよ生産ラインにせよ『ソニーの内部組織がイマイチ上手く回っていない』のが垣間見えるようで、ＰＳ３がどうこうと言う以前に『このメーカー大丈夫かよ！？』と思ってしまうのは、私だけでしょうか？

　なんか、ＰＳ３購入に対してますます腰が引けてしまいましたよ…

　これはむしろ『ソフトが出揃うまで』とかじゃなくて、『ソニーがマトモになるまで』はＰＳ３の購入したくない気分かも？

　それにしてもネットとかで見てると、ＰＳ３の『購入レポート』は相当上がってるのに、『プレイレポート』はサッパリ上がって来ないなぁ…

　みんな、プレイに忙しくてソレどころじゃないのか？
　ちょっと不思議…