NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

Blu-rayディスクが、どれぐらい硬いのかを検証してみた。

 次世代ゲーム機の趨勢はまだまだ不透明な昨今ですが、同時に勃発していた「Blu-ray」と「HD DVD」陣営との『次世代映像ディスク競争』の方は、WarnarがHD DVDから離反したりMSがXbox360でのBlu-rayの支持をほのめかしたりと、なにやらBlu-ray」側に一本化されそうな気配が見えてきました。
 (「PCの記憶メディア」としてはともかく「映像用メディア」に関しては、ほぼ「Blu-ray」側の勝利で決まりそう?)

 個人的に次世代映像メディアに関しては『どっちが勝っても良いや…』って感じではあったのですが、最近は自分がPS3を購入してしまった事もあり、気分的に「Blu-ray」に傾きがちです。

 …が、「Blu-ray」がメインストリームになったとしたら、気になるのは兼ねてより指摘されていたBlu-rayディスクは非常に傷に弱い』という問題点。

 Blu-ray側の大本営の発表によると『特殊加工により、使用に耐える十分な強度を確保した』との事で、実際にBlu-rayディスクの表面を触ってみると、その硬さに驚かされるのですが…

 果たしてコレがレンタルビデオ業務」等のハードな運用に耐えれるレベルなのか?
 映画好きとしては非常に気になるところなので、実際のBlu-rayディスクを使って耐久テストを行ってみました。

 …といっても、流石に製品版のBlu-rayディスクを実験に使用するのは勿体無いので、某雑誌の付録に付いていたオマケのBlu-rayディスクを使っての実験です。
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■テスト1:ティッシュで拭く

 DVDとかのメディアは、本来は『めがね拭き』等の専用のクリーニング用の布を使う事が推奨されていますが、実際に汚れをティッシュ等でふき取ってしまう人も多い筈。(っていうか、自分もコレは良くやります。)
 よって、ごく一般的な運用ですが、現行のDVDだとコレだけでも細かい傷がついたりする事があるのですが…

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 試しに『汚れ』の代わりに、ハンドクリームを少し付けてふき取ってみたところ…

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 当然ながら、コレは全く問題なし。
 傷らしいものは、特に見当たりません。


■テスト2:硬い布で拭く

 じゃあ、一般的に推奨されない『硬い布』を使ってのふき取りはどうだろう?
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 って事で、木綿のハンカチで汚れをふき取ってみました。
 メディア扱いの荒い人だと、これぐらい普通にやりそうですが…

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 かなりガシガシ擦(こす)ったのですが、コレも全く問題なし。


■テスト3:砂を付けて拭き取る

 通常の運用で『メディアに砂が付く』なんて事があるとは思えないのですが、まあ『物凄く汚れた』状態から汚れをふき取るようなシチュエーションだと思って下さい。
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 メディアの上にバラまかれた砂を『ウェットティッシュ』でふき取りました。

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 一見、全く問題なしのように見えましたが、よく見ると盤面に細かい傷が…
 流石に『砂』はマズイようです。

 万が一、こういうシチュエーションが発生した場合は、ディスクを一度『水洗い』するのが無難ですな。
 (どんなシチュエーションだよ…地面にディスクを落とすとか?)

 ただし、この程度の傷では再生には全く問題ありませんでした。


■テスト4:プラスチックで擦る

 コレもあり得ないようなシチュエーションですが、ディスク取り出しの際にケースで擦っちゃったり、ディスクトレーにメディアが挟まれちゃったりしたら、このシチュエーションに近いかも?
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 写真の『プラスチックの戦車のフィギア』でガシガシと擦ってみました。

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 この辺まで来ると、いくらハードコートとは言え流石に『傷が付く』のは当然なので、普通のDVDと傷の付き方を比較しています。

 左がBlu-rayディスク(以下:BD)で右がDVDですが、DVDが傷だらけなのに大してBDは『細かい傷が若干付いている』程度なのがよく分かります。

 かなり強めに擦ったのでBDももっと傷だらけになるかと思ったのですが、想像以上に丈夫ですね。


■テスト5:金属で擦る

 もう既に、通常の運用ではありえないシチュエーションです。
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 といっても、鋭利な金属で擦ると流石に結果は見えているので、なめらかな『スプーンの裏面』でガシガシと擦ってみました。

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 これまた左がBD右がDVDでですが、明らかに傷の付き方が違いますね。
 DVDは既に、かなり致命的な損傷を受けていますが、BDはかなり目を凝らさなければ見えない程度の損傷です。


■テスト6:鋭利なガラスで擦る

 ここまで行くと、利用者が『明らかに傷つけようとしない限り』は発生しないようなシチュエーションですね。
 っていうか、ガラスは概ねの金属よりも硬度が高いので、盤面に傷が付くのは当然なのですが…
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 実験には「ガラスペン」のペン先を使用しました。
 といっても、流石にコレでガシガシと擦ると100%再起不能になるので、表面をなでるように軽く擦ってみました。

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 これも、左がBD右がDVDです。
 軽く擦っただけでも、DVDは明らかに『再生不能になりそうな傷』が付いているのが分かりますが、BDは『うっすらと傷と判断できる程度の大きさの傷』が付いたという感じです。



 さて、実際にこれらの実験を行なってみた後で、このBlu-rayディスクをプレイヤーにて再生してみたのですが、この程度の傷ならば特に問題なく再生出来ました。

 実際には『途中で再生出来なくなるんじゃないか?』という腹積もりで『かなり無茶な実験』をしていたので、こりゃ『存外に丈夫だな!!』というのが正直な感想です。

 流石にBlu-ray大本営が『問題は解決した』というだけの事はありますね。


 コレだけの丈夫さがあれば「レンタルビデオ」などの過酷な運用の業務でも、十分に利用できそうです。
 (まあ『量産されるBD-Rとかのメディアが同じ強度を保てるか?』という不安はありますが、少なくとも再生専用のメディアでは問題なさそう?)

 まあ『今後、Blu-rayが一般に普及するのか?』と言われると、現状ではソレもまだまだ微妙なラインではありますが…

 個人的に『コレならば普及しても問題ないかな?』とも思いますので、地デジ関連のゴタゴタ(コピーワンスとか)も含めてとっとと決着を付けて、BDレコーダーともども普及に弾みを付けて欲しいものですよ。
 (現状じゃ『次世代ディスクレコーダ』は、マジに何を買ったら良いのか分からんので。)