NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ダークハウス」(50点/オカルト)

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■■■「ダークハウス」■■■
(50点/オカルト)

 かつて宗教的儀式で5人の人間の惨殺事件があり幽霊屋敷として有名な廃墟で、3人の若者が惨殺され2人が行方不明になるという殺人事件が発生する。

 事件を担当する事になったルイス刑事は、屋敷で発見された唯一の生存者であるジョンから話を聞こうとするが、彼が錯乱していた事から精神分析医で恋人のクラインを呼んで事情聴取を行う事になる。

 ジョンの証言から、彼らがこの屋敷で降霊会の実験を行ったところ何らかの異変が発生したという事を知るが、彼らの残したビデオの映像の分析を進めていったところ驚くべき事実が判明し…



 幽霊屋敷に侵入して降霊術の実験を行った若者たちを恐るべき現象が襲うという、幽霊屋敷もののオカルトサスペンス映画。

 「ソウ」や「インシディアス」のジェームス・ワン監督の製作によるオカルトホラー映画という事ですが、同じ幽霊屋敷ものの「インシディアス」がなかなか面白かった割には、こちらは何と言うか普通というか割とイマイチな感じの新作でしたよ…
 (やはりTSUTAYA独占系はイマイチの法則なのか…)

 お話としては『幽霊屋敷に侵入して降霊会を行った若者たちが事件に巻き込まれる』というごく普通の内容なのですが、事件の後の事情聴取(回想シーン)へと時間を遡る感じで謎解きが進んで行き、現場検証に合わせて事件の謎が明らかになっていくという感じのサスペンス的な構成。

 中身の方もサスペンス要素が強めな感じなのですが、オカルト的な謎解きよりも『殺人事件の真犯人探し』みたいなのがメインになっており、いま一つオカルト映画って印象が薄いです。

 普通のオカルト映画と違うノリを狙ったのかもしれませんが、回想シーンとかでは主人公たちが超常現象に巻き込まれたりと普通のオカルト映画っぽい展開が多くて、なんというかちょっとチグハグな印象…

 お話の展開も回想シーンがメインで、既に誰が死んでるかとかも分かっているので、全体的に緊張感が弱いのも残念なところ。
 また登場人物もあまり個性が感じられないせいで、行方不明の若者たちが生きていようが死んでいようが割とどうでも良い感じですので、どうにも全体的に盛り上がらないんですよね。

 あとジェームス・ワン監督の作品らしく、最後にちょっとした『ドンデン返し』的な展開があるのですが、そもそも超常現象が起こりまくっている事件で『ドンデン返し』を唐突にやられても『だから何だよ?』って感じで意外性も何も感じられなかったのは自分だけですかね?

 なんかサスペンスとしてもオカルトとしても中途半端な印象を受けたので、これなら変に凝った事をせずに普通にオカルト要素を強めにするか、サイコサスペンス的なノリに特化した作りにした方が面白かったんじゃ無いかと思いますよ…


 総評としましては、そこまで出来の悪い作品という訳でも無いのですが、色々と不満の残る部分も多い『凡作レベルのオカルトサスペンス映画』って感じですかね。

 まあ内容的にツマんないレベルでも無いので幽霊屋敷もののオカルト映画が好きであればそこそこ楽しめる作品だとは思いますが、そこまでコレといった見どころも無いのでオススメするには辛い感じ…

 ジェームス・ワン監督の映画が大好きであれば、とりあえずチェックしておいても良いかもしれませんが、なんというか地味すぎてあまり印象に残らない作品って感じでしたよ。