7/11から、米国での業者向けコンシューマ向けゲームイベントである「E3」が開催されました。
去年までに比べると大幅に規模が縮小されたものの、一応は全世界のゲーム開発者やらが一会場に会するイベントという事で色々と面白い発表があるかと期待されたのですが…
とりあえず各社から発表された情報のうち、それなりに面白そうな物をピックアップしたみましたが…
結論から言うと、今回は完全に期待はずれだったかなぁ?
■米SCEA、PS3の80GBモデルを8月に発売、60GBは値下げ
■日本では値下げの予定はなし
>http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20070709/scea.htm
>60GBモデルは、本日から100ドル値下げされ、499ドルとなる
発表の順番から、まずは「PS3」、「PSP」を擁するSONY陣営ですが…
PS3の値下げはかねてよりウワサされていましたが、SONYのPS3を電撃的に『北米で100ドル値下げ』と言うのが、おそらく今回のE3関連では最大のニュースでしょう。
ただし、今回の値下げは北米だけの話。
ただし、今回の値下げは北米だけの話。
まあ、北米での値引き後の価格の『$499』って日本円に直すと約『62,000円』となるので、日本じゃ既に『北米での値下げ済みの価格』で売られてた(実際発売直前に値下げしてますからね)事を考えると、日本での値下げは厳しいのかもしれません。
話題としては大きいですが、日本にはちょっと関連の薄いニュースなのが辛い所ですね。
ぶっちゃけ日本でもあと1万円ぐらい下がれば、個人的には『アプコン対応のDVD+BDプレイヤー』としてだけでも欲しいと考えてるので、日本でも頑張って値下げをして欲しいんですが…
■SCEA E3プレスカンファレンスレポート
■薄型PSPを初披露。PS3「GT5 Prologue」など新作も発表
>http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20070712/e3sce.htm
■薄型PSPを初披露。PS3「GT5 Prologue」など新作も発表
>http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20070712/e3sce.htm
SONYはPSPの薄型も発表してみたりと、なんとなく今回はPSPに注力してる雰囲気も見て取れますね。
DSの好調に押されて影が薄めですが、PSPは国内でも地味に売上を伸ばしており、中小の国内メーカーなんかはPS2~PSPという開発シフトを見せるメーカーも結構多いので、PS3が軌道に乗るまではPSPに注力するのも悪くない判断かも?
DSの好調に押されて影が薄めですが、PSPは国内でも地味に売上を伸ばしており、中小の国内メーカーなんかはPS2~PSPという開発シフトを見せるメーカーも結構多いので、PS3が軌道に乗るまではPSPに注力するのも悪くない判断かも?
新型のPSPは『TV出力用端子』が付くらしいので、上手くやれば『PS2の後継機はPSP』という構図もあり得るかもしれませんね、今後の展開に注目したい所です。
密かに、次期『ギャルゲーマシン』になるんじゃないかと注目してる。(笑)'
まあ、PS3&Blu-rayを推進したいSONYとしては本位では無いでしょうが…
密かに、次期『ギャルゲーマシン』になるんじゃないかと注目してる。(笑)'
まあ、PS3&Blu-rayを推進したいSONYとしては本位では無いでしょうが…
…と、話題だけ見ると明るい話題が多い印象ですが、発表のイベントやら各所での反応やらを見てると、どうも『全体的に小ぢんまりとしててちょっと勢いが無いかな?』という印象を受けたのも事実なので、SONYにはもうちょっと頑張って欲しいかな?
■Microsoft、「E3 2007 Media Briefing」を開催
■年末に向け豊富なXbox 360/Windowsタイトルをアピール
>http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20070711/e3ms.htm
対して、Xbox360を擁するMSは、新作ラインナップの豊富さをアピールという戦略。
『PS3の値下げに対抗して値下げの発表』があるかと思われていたのですが、今回も値下げの発表は無し。
ソフトの方も殆どが既に発表されているタイトルで、特にコレと言った超大作や独占タイトル等のサプライズ的発表は無し。
(あんだけウワサされてた、MGS4の話とかは何だったんだ?)
ソフトの方も殆どが既に発表されているタイトルで、特にコレと言った超大作や独占タイトル等のサプライズ的発表は無し。
(あんだけウワサされてた、MGS4の話とかは何だったんだ?)
確かに北米ではXbox360は好調なのですが、今年の頭ぐらいから売上が鈍化しつつあり、PS3の値下げとかに関係なく少々『頭打ち』になりつつある印象を受けるので、いい加減に値下げなりのサプライズがあるかと思ってたんですが…
まあ『発表されたゲームのラインナップ』に関しては、流石に1年先行のアドバンテージからも技術的にこなれてきて、面白そうなタイトルが多いのも事実ではありますね。
そのお陰もあってか、発表の内容的には大したニュースも無いのに、北米での業者の反応は非常に好評で勢いが一番あったのがMS陣営だったとか…
逆に勢いのある現在だからこそ値下げなりなんなりして販売のテコ入れをすべきだと思うのですが、MSの考えはイマイチ分かりません。
ちなみに海外では勢いがあるXbox360のラインナップですが、その『非常に面白そうなラインナップ』の殆どが『日本発売未定』なのは、日本のユーザには生殺しも良いところ…
まあ、旧×箱からのユーザからすれば感覚的に『このタイトルが移植されそう』ってのは分かるんですが、もうちょっとMSKKも頑張って『E3に合わせて日本版移植の発表』ぐらいしてくれないと流石に印象が悪いですぜ…
個人的に、今回の発表の中で一番気になったのは、現在北米で実施されている『映画・ドラマのダウンロード販売』を全世界に向けて展開していくという事。
日本では著作権がらみの問題がややこしい事もあって、ダウンロード販売が行なわれるかどうかは不透明ですが、できれば日本でも展開していって欲しいところですね。
日本では著作権がらみの問題がややこしい事もあって、ダウンロード販売が行なわれるかどうかは不透明ですが、できれば日本でも展開していって欲しいところですね。
■宮本茂氏が「Wii Fit」を高らかに掲げる――「任天堂メディアブリーフィング」
>http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0707/12/news023.html
まあ発表されたラインナップに関しては、これまたMS同様に既出タイトルが多くてあまりサプライズ的な要素はありませんでしたが…
「Wii Fit」という、『まな板』みたいな筐体の上に乗って『体を動かして操作する』という健康器具的なインターフェース(周辺機器)の発表は結構面白かったですね。
「Wii Fit」という、『まな板』みたいな筐体の上に乗って『体を動かして操作する』という健康器具的なインターフェース(周辺機器)の発表は結構面白かったですね。
なんでも対応ソフトによって、この筐体の上でヨガのポーズを取ったり、腕立て伏せをしたりしてエクササイズをしつつ、『Wiiの本体でエクササイズの進行状況を管理する』みたいな事が出来るとか…
欧米も日本もライトユーザ層には特にエクササイズ大好きな人口は多いと思うので、これはソフトの完成度次第では大ヒットするかもしれません。
ただ、この「Wii Fit」、確かに『上に乗って体を動かす』というコンセプトのサイズ的には小さい(体重計ぐらいのサイズ)ですが、それでも『ゲームの周辺機器としてはデカい部類』に入ると思うので、ただでさえ『ゲームの周辺機器の受け入れられ難い』特性のある日本では受け入れられるかは少々微妙な所ですね。
『TVの前で体を大きく動かす』というのも、日本の家庭事情ではやや厳しい所があるかもしれませんが、「ビリーズ・ブートキャンプ」とかが流行っている今ならば、十分に売れる見込みがあるかも?
■総評
何と言うか今回はE3全体を通して『何のサプライズも無い』という、何とも面白味に欠ける内容でしたねぇ。
本体発売の直前とかに比べると地味な内容になるのは分かりますし、MSも任天堂も『今の勢いをいかに維持するか』という状況に入ってきているので、SONY以外は大きな発表を行なうメリットは薄いのも分かりますが…
もうちょっと、何かサプライズがあっても良かったかなぁ?
もうちょっと、何かサプライズがあっても良かったかなぁ?
こりゃ、しばらくは世界市場での次世代ゲーム機の勢いは
の順番で変動しそうに無いな…ってのが正直な所でした。
特にMSとSONY陣営は日本市場に関係ない話が多すぎて、ぶっちゃけ今回のE3は『かなりどうでも良かった』ってのが正直な所ですね…