NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ほぼトワイライト」(40点/パロディ)

イメージ 1

■■■「ほぼトワイライト」■■■
(40点/パロディ)

 両親の都合で父と共にスポークスという小さな街に引っ越してきたベッカは、高校で出会った顔をファウンデーションを青白く塗ったエドワードという男子生徒に一目惚れしてしまう。

 たちまち恋に落ち惹かれあうようになった2人だったが、ヴァンパイアであるエドワードは彼女の『特殊な血』の影響で自我を保って居られそうになくなってしまい、彼女の元から去ってしまう。

 エドワードに去られ情緒不安定になったベッカだったが、幼馴染でベッカに横恋慕するジェイコブは、何とかして彼女を元気付けようとするが…



 「トワイライト・サーガ」シリーズの1~2作目をモチーフとしコメディ化した、いわゆるお馬鹿パロディ映画。

 「トワイライト・サーガ」シリーズの3作目を観たついでにイキオイで観てしまったのですが、なんというか予想以上にお馬鹿な作品でした。

 パッケージとかタイトルを見れば分かるように「トワイライト・サーガ」が元ネタとなっているんですが、ストーリーとしては『元ネタとなっている1~2作目をそのままなぞるような内容』ですね。

 オリジナルの1~2作目を観てれば何の問題も無く楽しめる(あまりの下らなさにイラついて楽しめないという要因以外では…)と思いますが、逆に観てない人にはストーリーが端折(はしょ)られすぎてて意味が良く分からないかも?
 (しかし、こうしてパロディで粗筋だけ語られると、ホントに2作目って『ストーリーらしいストーリー』が無かったんだなぁ…)

 というか、そもそも『元ネタを知らない人』が観るような映画でも無いですし、それよりも『「トワイライト・サーガ」を好きな客層とパロディ映画を観るような客層が被ってるのか?』という事に大いに疑問は感じましたが…

 それにしても、パロディにするにしてもヒロイン以外の『メインの登場キャラ』の名前がそのまんまなのは大丈夫なんだろうか?
 オリジナルのメーカーから苦情が出たりしないんだろうか…

 ちなみに本編の中身の方は、いわゆるオリジナルのシーンを元ネタとした『一発ネタ』的なパロディの連発といった感じ。

 ノリとしては「最終絶叫計画」とかと似たタイプですが、あそこまで壊滅的に下品なネタが多くないので、まだ普通の人にも楽しみやすいかも?

 この『一発ネタ』のレベルは、シーンによって物凄く笑える物からツマんなすぎて冷めた笑いが出てしまうようなものまで様々。
 個人的に一部のネタ(ジェイコブが○○○に変身するシーンとか)では死ぬほど笑えたので、まあそれなりに楽しめたと言えるでしょう。

 しかし『セグウェイ』のネタは経費で購入しちゃった都合上、元を取るために使いまくっているのか、監督がよっぽど『セグウェイ』を気に入っているのか…(笑)

 ラストシーンのネタとかあまりにも酷すぎて『どうよ?』って感じだったけど、まあ原作が完結してないので、投げっぱなしオチになるのも致し方なしなのかなぁ?

 あと、おそらくアメリカのTV番組のパロディ』っぽいネタが何箇所かあって、今ひとつ意味が分からないシーンが何箇所かあったのは難点かも?
 まあ、もともと海外への輸出向けに作られた作品じゃないので仕方ないですけどね。


 総評としましては、そもそも『マトモな映画として評価する程の作品なのか?』という点に大いに疑問は感じますが、個人的には『バカバカし過ぎてそれなりに楽しめた作品』ではありました。

 『万人にオススメするようなタイプの作品』では無いので特にオススメもしないですし、そもそも「トワイライト・サーガ」を観てないと楽しみようも無いような作品ですが、『しょうもないパロディ映画』が好きで『深く考えずに笑える映画』が観たいのであれば、それなりに楽しめる作品ではないかと…

 日本じゃ「トワイライト・サーガ」自体がマイナーなので、今後にこういう系統の作品が出てくる事も無いでしょうし、ネタとしてチェックしておくならアリな作品かもしれません。