別荘に到着してバカンスを楽しむ彼らだったが、水上スキーをしている途中で仲間の一人であるマリクが何者かによって腕を切断されるという大事故が発生。
すぐに応急手当を行うニックだったが、水中に落ちていたマリクの腕を拾おうとしたところ、湖の中でこの場所に居るはずのない『巨大なサメ』の襲撃を受ける。
驚きを感じつつも、一刻も早くマリクの治療を行うためにボートで街に向かおうとする彼らだったが、再び現れた巨大ザメの襲撃によりボートを破壊されてしまった彼らは湖の小島に閉じ込められる事となってしまい…
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劇場にて「シャーク・ナイト」を観てまいりました。
お話としては何でサメの居ない筈の塩水湖に『人食いザメ』が居るのか?というのが、ストーリーの大きなポイントとなるのですが、『キチ●イが湖にサメを放流して人間を食わせて、その映像をネットで流して商売に利用してた』といった感じの設定で、ぶっちゃけて言ってしまえば『サメ版「ホステル」』みたいな感じのお話ですね。
(この辺は「ホステル」のスタッフが製作に関わっている事もあるのでしょうか?
(この辺は「ホステル」のスタッフが製作に関わっている事もあるのでしょうか?
映画のアピールポイントとしては『色んな種類のサメが登場して人間を襲う』というのが最大のウリになっている本作ですが、ネタ映画っぽい設定の割には『単にサメがいっぱい出てくるだけの映画』という感じではなくて意外とストーリーなんかもシッカリと作られている印象。
序盤からデカいサメが登場したり、モーターボートが大爆発するような盛り上がる『ハデな展開』を持ってきつつも、且つ要所々々で見せ場をキッカリ用意してテンポ良く中だるみしないような構成になっているのは上手いです。
ストーリーもベタベタで先の読める展開ではありつつも、一応『一筋縄ではいかない』感じの構成になっており、適度に飽きさせない程度の『意外な展開』を仕込んでいるのもなかなか良い感じ。
ただお話の構成とかは上手いのですが、本作の最大のウリである筈の『サメの襲撃シーン』に若干の食い足りなさを感じるのは残念なところかなぁ…
本作のサメは基本はCGで描かれているのですが、やはりCGだけあって『人間との絡み』のシーンがちょっと薄味な印象。
襲われる人間も割とアッサリ死んでしまう展開が多いので、どうしても少し物足りなさを感じてしまいます。
襲われる人間も割とアッサリ死んでしまう展開が多いので、どうしても少し物足りなさを感じてしまいます。
あと『色んなサメ』が出てくると言っても、シュモクザメやダルマザメ(集団で獲物を襲う小さいサメ)みたいな特徴的な奴はともかくとして、イタチザメとかメジロザメとか『ちょった見ただけじゃ見分けが付かんわ!!』ってのが正直なところなので、同じようなシーンの繰り返しで更に印象が薄くなってしまいがちなのは惜しいところ。
どうせ色んな種類のサメをネタにするなら、もっと特徴的な外見のサメ(ミツクリザメとかラブカ)とかも無理矢理にでも出して欲しかった。
それとラストのホオジロザメも、ハデに見せる為にもっと馬鹿デカくても良かったんじゃないかなぁ…
それとラストのホオジロザメも、ハデに見せる為にもっと馬鹿デカくても良かったんじゃないかなぁ…
とまあそんな感じで不満点も少なからずありますが、総評としましては佳作とは言わないまでも『良作』レベルの生物パニックホラー映画ではあると思います。
全体的にそこそこ面白かったですし良く出来た部分も多いのですが、同監督の「スネーク・フライト」ぐらいに『もっとハッチャけた感じ』が欲しかったので、ちょっと物足りない部分も感じましたよ。
あと、ラストのエンディングの後に流れる『謎のラップ』はいったい何なのか…ノリが本編と異質すぎて思わず笑ってしまいましたよ。(笑)
とまれ、生物パニック映画が好きで『人食いザメもの』が好きであれば割と楽しめる作品だと思いますので、その手のジャンルが気になっているのであればチェックしておいても良い一本かもしれませんね。