NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「アトラクション」(45点/スラッシャー)

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■■■「アトラクション」■■■
(45点/スラッシャー)


 とあるハロウィンの夜。
 大学生のナタリーは、幼馴染のブルック、そのルームメイトのテイラーらと共に、ハロウィンに開催される移動遊園地を用いたホラーイベントである「ヘル・フェスト」に参加する事となる。


 会場でボーイフレンドたちと合流した彼らは、会場で様々な趣向を凝らした暴け屋敷や展示を楽しむ事となるが、会場で『異様にリアルな殺人現場』のイベントを目撃。


 そのイベントの『仮面の怪人』に付け回されて不気味な気分を味わうようになるが、実はその怪人こそは会場に紛れ込んだ『本物の殺人鬼』で、次のターゲットとして彼らをつけ狙っていたのだった…

 


 とある大学生のグループがホラーイベントに参加したところ、そこに潜伏していた『本物の殺人鬼』によって命を狙われる…という、サスペンス風味のスラッシャーホラー映画。


 『ホラーのお祭りやら巨大お化け屋敷やらに本物の殺人鬼が紛れ込む』という割とありがちな設定のホラー作品ですが、実際の中身の方もなんとも凡庸な内容の低予算ホラー映画となっています。


 お話としては『とある大学生のグループがホラーイベントの会場で「異常にリアルな殺人現場」を目撃するんだけど、実はその現場の犯人は本物の殺人鬼で、彼らを次のターゲットとして付け狙うようになり…』にたいな感じの展開。


 ホラーイベントの会場に紛れ込んだ殺人鬼によって、仲間が一人また一人と孤立したタイミングで殺害されていく…みたいな流れで、プロットそのものは悪くは無いのですが、全体的にどうにもテンポの悪さを感じる作品なんですよね。


 殺人鬼による恐怖の盛り上げ演出があまり怖くなく、また見せ場ほ一つである筈の主人公たちが参加する様々な『巨大お化け』があまり魅力的に描かれていないためなのか、とにかく見ていて退屈なのは困りものです。


 一応、定期的に殺人鬼による殺害シーンが挟まって見せ場らしきものはありますし、殺人鬼の殺害シーンも毎回シチュエーションに凝った内容になっているので、スラッシャーホラーとしては及第点を満たしているとは思うのですが、派手さが無いからなのか演出が悪いのか、序盤から中盤は妙に間延びした冗長な印象を受けてしまいました。


 終盤の展開は少しだけ派手で盛り上がる内容になっていくのですが、主人公たちも殺人鬼もいま一つキャラが立っていないせいか、肝心の見せ場となる殺人鬼との対決シーンでもやはりいま一つ盛り上がりません。


 上手く言えないですが本作ならではの個性のようなものが無く、恐怖演出が淡泊すぎての怖がらせるような要素が感じられない点が最大の難点ではないかと思うので、やはり『作品としての個性やら雰囲気作り』っていうのは大事な要素なんだな…と感じさせられた作品でしたよ。

 


 総評としましては『なんだか良く分からないけど盛り上がりに欠けるスラッシャーホラー映画』って感じの作品です。


 壊滅的にツマらないという訳でも無いのですが、特にオススメするような要素も無いので、よほど気になるようでなければスルーしてしまっても良いかもしれません。


 個人的には、サブスクリプション系のサイトとかにでも入ったタイミングで、片手間程度にチェックしてみれば良いかな?ってレベルのホラー映画という感じでしたよ。