■■■「メギド」■■■
(40点:---)
大富豪の息子で幼い頃から英才教育を受け、世界連合の首領となった兄と米国大統領となった弟。
しかし、この兄は実は黙示録に記された『獣』で、自分の父親を殺し、その資産と軍事力で全世界を手中に収めようとしていた。
兄の正体に気付いた弟は、一度は兄の謀略に嵌って失脚しそうになるものの、雄志を集め、その野望を阻止するために米軍を率い兄への反旗を翻し闘いを挑むのだった。
かくして、人類の存亡を賭けたアルマゲドン(最終戦争)が今まさに勃発する。
といった感じの、『ヨハネの黙示録』をベースとした偉く豪勢な感じのお話です。
ストーリーは、兄弟の幼少期から順を追って権力を得るまでが描かれるのですが、なんかコンパクト版「オーメン」3部作って感じ?
ストーリーを語る上で、キャラの成長を順番に描かないといけないのは分からなくは無いのですが、幼少期や青年期の物語はどうにもテンポが悪く冗長で、イマイチ盛り上がりに欠け、観てるうちにダルくなってしまうのは否めないところ。
権力を得た壮年期に入ってからの展開は結構盛り上がって面白いのですが、この辺り、もうちょっと何とかならなかったかなぁ…
で、肝心のアルマゲドンのシーンは割りと良く出来ているものの、ラストの余りにも唐突なオチはなんともはや…
いや…黙示録の記述に忠実なのは認めますが、いくらなんでもソレは無いんじゃない?
黙示録を読んだことが無い人が観ると、まさに『何ソレ?』って感じでしょう。
なんつーか、コレってもしかして『オチで台無し映画』?
総評としましては、少々ダルイ展開を我慢すれば、まあ観れなくは無いかなって程度の映画です。
もしTVで放映されたら、タダなら観てもいいかな?ってぐらいの内容ではありますが、余りの唐突なオチに驚愕のあまり開いた口が塞がらなくなっても当方は責任は取りかねますので、ご注意を。