NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

ルール3 (45点:---)

■■■「ルール3」■■■
(45点:---)

 ハイスクールの優等生であるブレッドは、勉強は出来るが女性には余り縁が無く、友人からも実はゲイなのでは?等と揶揄されるような生活を送っていた。
 しかし、ある日彼の元に『どんな願いでも3つの願い事が叶えられる』というメモの付けられた『猿の手のミイラ』……ならぬ『牛のペニスのミイラ』が入った差出人不明の小包が送り届けられる。
 最初は、このいかがわしい小包を疑っていた彼だが、試しに学校のマドンナである女性と付き合う事を望むと、それが実現してしまう。

 しかし、彼等の関係に疑問を抱いたクラスメイトが彼の身辺を調べようとするが、何者かによって惨殺され…

 といった感じの、3つの願いをモチーフとした青春スラッシャームービー系のホラー映画。

 タイトルに「ルール3」と付いていますが、ストーリー的には「ルール」(URBAN LEGEND)シリーズとは一切の関係は無く、原題は「Wish Craft」となっており、どちらかというと「ウィッシュマスター」の青春スラッシャームービー版とでも言った方が、まだしっくり来るかも?(って、ソレも強引ですが…そもそもあんなに面白く無いし)
 そもそも、殺人鬼も殺人の手法も都市伝説にちなんでいる訳でも無いですし、コレのどこが「ルール」なんだろう?と疑問を感じながら観ていたのですが…

 映画の終盤まで観た所で、ありました「ルール」との共通点!!

 それは、殺人鬼がパーカー(この映画ではローブですが)
を着て斧を持っている事。


 …っていうか、ソレって殺人鬼の格好が似てるだけやんけ!!
 なんか、こういう『似たもの探しクイズ』みたいな邦題の付け方は止めて欲しいものです。
 つか、普通の人は共通点に気付きませんぜ、絶対……

 で、肝心の映画の方はどうかと言いますと、殺人鬼の殺人手段が結構面白く仕事人ばりに被害者の首をワイヤーで宙吊りにしたり、生き埋めにしてボーリングの玉で撲殺したりといった小ネタでなかなか楽しませてくれるのですが、いかんせん出番が少なく暴れ足り無いのが痛いところ。

 ストーリーの方も冗長でテンポも余り良くないですし、肝心の美味しいネタである『3つの願い』の処理の仕方も面白味に欠けてて、オチもイマイチ。
 まあ、元々そこまで大してヒットもしなかった「ルール」を、わざわざシリーズ名として邦題に冠している時点で大した映画である訳でも無いのですが…

 総評としましては、正直なところコレといって誉めるべき所の無い、ありきたりなB級ホラー映画です。
 邦題に騙されて「ルール」シリーズの好きな人が観ると、ちょっと怒ってしまうかも?
 とりわけレンタルして観るべき価値も無い映画ですが、B級ホラー好きならばTV放映でもされたら観てみてもいいかな?って程度の作品でしょう。
 普通の人は、明らかに時間の無駄なので観なくて良いです。