■■■「完全犯罪クラブ」■■■
(60点:---)
ハイスクールの生徒であるリチャードとジャスティンは、真の自由は犯罪にこそあるという独自の道徳観念の元に、『究極の自由』を手に入れる為の完全犯罪を起こせるかという実験の為に実際に殺人を犯してしまう。
警察は2人の思惑通りに動き、彼等の完全犯罪は成功したかに思われた。
…が、ただ一人、メイウェザー捜査官だけは、この事件に疑問を抱き独自に捜査を続けて居た。
…といった感じのクライムサスペンス映画。
警察の行なう犯人像のプロファイリングや科学捜査を逆手にとって、別の犯人像を導き出させる事で完全犯罪を実現するといったアイデアは斬新で面白いんだけど、今ひとつアイデアを消化し切れていない部分があるのは、ちょっと残念なところ。
あと、1回目の殺人はやたらと用意周到なのに、2回目の殺人がやたらとずさんでそんな事したら証拠残りまくりだろ?とかって思ってしまう部分があったりと、どうにもツッコミどころも多い。
映画の設定や、妙にホモ臭い主人公の2人のキャラクターとか、面白い部分は多いのに、実に惜しい映画です。
もう少し全体的にアクが強ければ、結構面白くなったと思われるのに…
総評とましては、まあサスペンス映画としては及第点かな?といった感じの内容ではあるので、その手の映画が好きならば観ておいても後悔はしないかな?といった所。
科学捜査とかプロファイリングとか、そういったノリの作品が好きならば、結構楽しめるでしょう。
ただレンタルで借りて見る程お薦めがというと、ちょっと微妙なところではあるので、TVででも放映されたら観てもいいかな?といったレベルの作品です。