NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

ラッツ (60点:---)

■■■「ラッツ」■■■
(60点:---)

 ニューヨークの大手デパートの試着室で、ネズミに咬まれ「ワイル病」を発症する。
 デパートは、このネズミを駆除すべく駆除業者に依頼をかけるが、業者の調査で周辺の施設でも多数の場所で同様の、凶暴化したネズミによる被害が発生している事が判明。
 デパートの側に、50万匹を超える巨大なクマネズミ(ドブネズミ)のコロニーが存在する事を突き止める。

 事実を知った彼らは、凶暴な上に感染症を媒介するネズミの群れを退治しようと計画を立てるが…


 といった感じの、これまた一昔前に流行ったタイプの生物パニックムービー。

 何か聞いた事の無いタイトルだなぁ?と思ったら、どうやら映画では無く、米国でTV特番用に作られた2時間ドラマの模様です。

 TVドラマだけあって、イマイチお金がかかってないなぁ…と思う部分も多いのですが、ストーリーの方は意外と面白く、ネズミの凶暴化した原因とか、ネズミを退治する為のアイデア等が非常に上手く話の中に組み込まれていて、なかなか楽しませてくれます。

 ネズミの大群に関しても、単に流行のCG処理に頼るだけではなく、本物のネズミもかなりの数を準備して撮影に使っているのは、なかなか好感触。
 CGの技術が進んだとはいえ、やっぱこの手の映画では本物を使った方がリアリティがあって良いです。

 ただ惜しむらくは、肝心のネズミの襲撃に関する盛り上がるシーンが少ない事。
 とにかく、全体の尺に対してネズミの襲撃回数が非常に少なくて、攻撃の規模も非常に小規模で、実質的に襲われて死ぬのは数名程度。

 せっかくこの手の映画でニューヨークを舞台にしてるんだから、一回ぐらいはネズミの大群の襲撃による大パニックのシーンを入れて欲しかったなぁ…とは思うのですが、やはり低予算故の悲しさって所でしょうか?

 総評としましては、全然期待してなかった割には予想以上に楽しめた一本でした。
 とは言っても、所詮はB級なので過剰な期待は禁物ですが、一般的なレベルでも、TVで放映されてタダで観れるならば、観ておいても損は無い映画だと思われます。
 こういったジャンルが好きな人は、とりあえずチェックしておいても良いでしょう。

 ただしリアルネズミがかなり大量に出てくるので、ネズミが苦手な人は観ない方が賢明かと…。