NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

レコニング・デイ 血まみれドッグ (65点:---)

■■■「レコニング・デイ 血まみれドッグ」■■■
(65点:---)

 アメリカで殺し屋の集団を仕切っていた組織のボスのチャールズは、アメリカ政府から追われカナダへの逃亡を図るが、国境沿いで米国の特殊部隊と銃撃戦となり、負傷するものの特殊部隊を全滅させ、なんとか逃亡を果たす。
 数年後、イギリスに渡った彼は新種の強力な麻薬の売買を取り仕切ろうと画策するが、その情報を入手したイギリス政府はアメリカに協力を要請。
 過去にチャールズの担当で、過去の特殊部隊の唯一の生き残りであったエドは、要請を聞きチャールズとの決着をつけるべく英米合同の捜査チームの一員として英国へと赴くのだった。

 といった感じのストーリーの刑事アクション映画。
 とまあ、あらすじだけ書くと結構普通の刑事ドラマのような気がしなくも無いのですが、『血まみれドッグ』なんてサブタイが付いてるからには、当然ながらタダの刑事ドラマって訳もないわけでして…

 なんといいますかこの映画、とにかく矢鱈と銃撃戦が多い。

 別にそれだけだと、まあ『そんな映画良くあるやん』って感じなのですが、それに加えて矢鱈めったらと血がドバドバと出る。
 しかも、何か無駄に無抵抗な民間人(一応は悪人?)を警官隊がガンガン撃ち殺してみたり、チェーンソー振り回して悪漢と刑事が格闘したり…と、普通の刑事ドラマにはどう考えても有り得ないような演出の連続。

 挙句の果てに、この『新種の麻薬』ってのが『人間の身体能力を著しく向上させ銃で撃たれても薬の効力が切れるまでは死ななくなる』という、トンデモない効果のある代物で、途中から主人公が死んでも死なないゾンビコップ状態になって、最早もう何がなんだか…

 つーか、この映画の監督は、実は『刑事ドラマ』を撮りたかったんじゃないだろう?

 何といいますか、サブタイトルの『血まみれドッグ』の一言が、この映画の内容を的確に表現していて、言い得て妙と言ったところですか…

 総評としましては、ストーリー的には特筆すべき程の映画では無いですが、変なテイストと意味も無く派手な血しぶきのインパクトがある映画です。
 ただ個人的に言わせてもらうと、ここまで変な設定&テイストを出すのなら、もうちょっとハジけて無茶をしても良かったかなぁ?と言ったところ…
 どうせなら、もっと「VERSUS」ぐらいのアホ映画にして欲しかった。

 とりわけお薦めって程面白いわけでも無いものの、微妙な感じの変なテイストの映画が好きならば観ておいても良いかな?って程度の映画でしょうか。
 でも、とりあえず血が苦手な人は観ないほうがいいかな?

 あとどうでもいいことかもしれないけど、この映画の登場人物ってやたらと同じような顔の人が大量に出てきて、途中で誰が誰だか分からなくなったのは、俺だけ?