NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

デッドコースター (40点:---)

■■■「デッドコースター」■■■
(40点:---)

 主人公のキンバリーは、ある日友達の4人と遊びに向かうドライブの途中に突然未曾有の玉突き衝突事故に巻き込まれ、自分や周りの人たちが次々と一瞬にして死んでいくという恐ろしい幻視を目撃する。
 恐怖にとらわれた彼女はドライブ中の車を止めて道を封鎖し、近くに居た警官にその事を告げるが当然取り合ってもらえずに、そうこうしている内に本当に玉突き事故が発生してしまう。
 彼女のお陰で九死に一生を得た後続のドライバー達だったが、果たして1年前の飛行機事故と同様に『死の運命』は彼女たちの存在を許さず、一人また一人と生存者が謎の変死を遂げて行くのだった…

 といったストーリーで…

 乗客が全員死亡した飛行機事故からを偶然にも難を逃れた、『本当は死ぬ予定』だった乗客たちが、本来の『死の運命』に逆らえずに次々と謎の死を遂げていく…
 という奇抜な設定と秀逸な恐怖演出で、佳作ホラーとして評価された前作である「ファイナルデスティネーション」の続編に当たる作品。

 この映画のタイトルだけ見ると前作があったなんて事は全く分からないですが、一応正式な続編に当たる作品で、英語の原題では「FINAL DESTINATION 2」とキチンと続編タイトルなっているにも関わらず、何で邦題をデッドコースターなどという訳の分からないタイトルに変更してしまったのか…
 特に、前作はマニアの間で評価が高かっただけに、この改題は永遠の謎です。

 内容のほうは何といいますか、まんま「ファイナルデスティネーション」の焼き直し続編といった感じで特に目新しさは無いですが、前作と比較すると登場人物の殺され方が、よりエグくなってスプラッターホラー色が強くなった感じです。

 ただ、それで『怖くなった』のかというとハッキリ言ってそうでもなく、演出がヘタれなのか前作の『真綿で首を絞められるような恐怖』が無くなってしまった分、全然怖くないC級のスプッラッタムービーに成り下がった感じで、前作が好きだっただけにちょっとガッカリでした。

 ちなみに、この映画観ようと思ってる人で既に予告編を観てしまった人は要注意!!
 予告だけ見るとエラく怖そうな映画に見えるのですが、実は
見所は全て予告編で出されてしまっているので、ハッキリいって退屈極まりない映画になってしまっています。
 ハッキリいって、予告だけ見たら本編はどうでもいいかな?

 とまあ、随分否定的な感想になってしまいましたが、実際にそこまでクソミソにけなす程酷い出来って訳でも無いんですが、やっぱり前作見た人間としては、映画としての目新しさ無しで前作をそのまま焼き直されてもなぁ…って感じ。
 まあ殺し方のバリエーションの多さだけ感心しましたが…

 総評としましては、典型的な『予告だけは面白そうなC級映画』ってパターンの映画です。
 前作のファンだった人は、『前作は怖かったなぁ』という思い出を胸に観ないでおいてもいいでしょう。
 でもスプラッタ描写とかが好きで、前作は殺し方のエグさが足りなかったなぁ?とかって感じてた人は、まあ観てもいいかもなぁ?