■■■「ハルク/HULK」■■■
(55点:---)
科学者であるブルースは、ある日放射線を使用してのナノマシンの実験中に事故に巻き込まれるが、本来なら死亡する程の事故に巻き込まれたはずの彼は、何故か無傷で一命を取り留める。
事故の事を奇妙に感じていた彼だが、やがて彼は彼の父親が行った遺伝子実験と放射線の相互作用により、自分の肉体に驚くべき変化が起こっている事に気づく…
怒りが頂点に達すると全身が緑色で筋骨隆々の巨人へと変身し、怒りに任せて敵をブチのめす…というアメコミヒーローで、大昔にも実写ドラマ化された事がある「超人ハルク」のリメイク作品。
「超人ハルク」は日本でもドラマ版が過去に放映された事があるのですが、米国ではともかく日本ではとにかくマイナーな作品で、私も実はドラマ版は見たことが無いのですが…
誕生エピソードって、こんなややこしい設定だっけ?
まあそれはさておき、映画自体はというと…
何と言うか、とにかく話の展開が遅くてイライラする映画。
序盤は肝心のハルクがいつまでたっても出てこなくて、ダルい展開が延々と続くし、加えてハルクが登場した後の展開も何とも言えず冗長で、ハルク自身も『正義の為に戦う』とかって訳じゃ無いし、特にカッコよくも無ければ、葛藤を抱く割りに状況に流されてるような展開が多く鬱陶しいしで、とにかく盛り上がりに欠ける。
しかもハルク自身は凄いパワーを持っているとは言っても、基本的に『力が強くてタフなだけ』なので面白味に欠けるし、敵役として登場する主人公の父親も、ロクに活躍せずに殆どコケ脅しみたいな感じだし…ハルクの顔も妙にヤサ男っぽくて何かキモいし…
何といいますか、どこを切っても中途半端で面白味に欠ける映画でした。
せめて90分ぐらいに尺を調整してテンポの速い映画にしてくれれば、もうちょっと観れる映画になってたのでしょうが、こんな映画を2時間余ってやられてもなぁ…
ただでさえ日本ではマイナーなのに加えて、こんな出来の映画を放映されては、日本での続編の劇場放映は無いでしょうなぁ…
総評としましては、とにかくダルい映画っていうのが正直な感想です。
ヒーロー物を好きな私をもってしても、コレはちょっと辛いかなぁ…ハッキリ言って普通の人にはあまりお薦め出来ません。
TVで放映されたとしても、ダルい前半を早送りして話の盛り上がる後半だけ見ればいいような映画かも…
「超人ハルク」やマーヴルヒーローに並々ならぬ思い入れでもあるなら、まあ縁起物って事で観ておいてもいいかな?って感じでしょうか。
とりあえず、ジェニファー・コネリーは相変わらず可愛かったです。
そんだけ。