NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

ザ・コア (60点:---)

■■■「ザ・コア」■■■
(60点:---)

 ある日突然、ペースメーカーを付けた人たちが次々と倒れ、方向感覚を失った鳩の群れが大量死し、航法ナビゲーションシステムが上手く働かなくなったスペースシャトルが事故を起こし、世界中でオーロラが目撃されるといった異常事態が次々と発生する。
 調査の結果、何らかの理由で地球のコア(核)の自転が止まってしまい、地球の地磁気が失われつつあるのがこの現象の原因で、このまま事態が続けば地球を覆う電離層が破壊され、宇宙からの放射線によって人類は滅亡してしまうという事が判明。
 事態を重く見たアメリカ政府は、急遽、地中探査船を建造し地球のコア付近で核爆発を発生させる事で地球のコアを再び回転させるという、人類の存亡を賭けたプロジェクトを開始する事となる。


 といった感じの
地球滅亡の危機を描いたパニック映画。

 改めて解説するまでも無いと思うけど、ぶっちゃけた言い方をすれば地中版のアルマゲドンみたいな話。
 というか、あからさまなアルマゲドンのパクり映画です。

 ただ、アルマゲドンが中途半端にリアル(にしようとして、ツッコミどころ満載のバカ映画になった)なのと違い、こちらはアクマでも虚構というかSFの世界で、海底軍艦ばりのレーザードリルで穴を掘って、圧倒的な圧力も数万度の地熱もへっちゃらの頑強な装甲地球の中心を目指して突き進む地中探査船のアイデアは、いかにも特撮って感じでなかなか面白いです。
 (ただ、いくら船殻が驚異的な硬度の新素材で出来てても、地中深くで乗組員が船の外に出たら一瞬で圧死するだろう…等々、「アルマゲドン」に以上にツッコミどころも多いですが。)

 ストーリー展開に関しては、パニックものとしてはお約束な展開で、異常現象が進行して都市が破壊されたり地上がパニックに陥ったり、探査隊がトラブルでピンチに陥ったり…といった、ありがちなパターン。
 ただ、本家のアルマゲドンの比べると見栄えが良くない『地中』というロケーションの問題もあり、見せ場や盛り上がりに乏しいかな?という部分も多いですが、見てて退屈するほど酷い内容でもないので、二番煎じ映画としては及第点といったところでしょう。
 キャラクターの描き方に、もう一捻り欲しかったかな?という気もしますが…

 総評としましては、ごく普通のB級パニック映画といったところ。
 所詮は二番煎じだし、もっと酷い出来かな?と思っていたのですが、まあ予想以上に普通に楽しめる内容ではありました。
 SFっぽい設定が好きならば、それなりには楽しめるかな?といった所なので、この手のジャンルが好きならば、観ておいても後悔はしないでしょう。
 まあ、TVで放映で観ても十分かな?ってレベルではありますが…