NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「キラー・アンツ 巨大殺人蟻の襲撃」(20点/生物パニック・地雷注意)

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■■■「キラー・アンツ 巨大殺人蟻の襲撃」■■■
(20点/生物パニック・地雷注意)

 オフィスビルに休日出勤していたジョアンとシャロンは、オフィスビルが停電に見舞われたためセキュリティルームと連絡を取るが、その直後に給湯室で1m以上もあるような巨大蟻に遭遇。
 異常を感じた彼女たちは階段から脱出を図るが、巨大蟻の群れに行く手を阻まれて居た所、警備員のカーティスと遭遇し九死に一生を得る。

 ビルの屋上へと脱出し、なんとか外部からの救出を待とうとする彼らだが、オフィスビルの内部は異常繁殖した巨大蟻の群れによって既に占拠されていたのだった。


 まあ、見てタイトルの如し…と言った感じの、巨大蟻の軍団が登場する生物パニック映画。

 見た感じからし海外版のTV映画か何かだと思うのですが、身も蓋も無い言い方をすれば、ごく普通にツマんない映画です。

 なんといいますか、設定もストーリーもあまりにもありがちで、とにかく面白味が無いんですよ。

 なんでオフィスビルの中に唐突に巨大蟻の群れが現れたのかというと、テロリストが密輸したプルトニウムと一緒に持ち込んだ観葉植物の鉢が放射能汚染されて、その鉢の中に一緒に入り込んでいた蟻が放射能の影響で巨大化した…という、まあ超ありがちな設定ですし…

 特撮に関しても、模型(というかハリボテ)とCGの合わせ技で、人間との絡みがあるシーンはハリボテで、蟻が単独で歩き回るシーンはCGという、ごくありがちな手法。
 でもこの映画、CGがやけにショボくてハリボテっぽいのは、もしかして模型を作ってからそれにあわせて、わざわざ『ショボいCG』を作成しましたか?

 モンスターのデザインも、巨大蟻っていっても1mぐらいのサイズなのでたいしたインパクトもなければ、デザインもごく普通の蟻がデカくなっただけで何の面白味も無いですし…

 ストーリーも特に盛り上がるシーンも無ければ、 ラストとかも『軍の特殊部隊が出動して、ビル内に強力殺虫剤を散布して蟻を退治してオシマイ』という、なんの見せ場も捻りも無い終わり方だし…

 どうせツマんないなら、『映像が驚くほどショボい』とか『ストーリーがとんでもなく不条理』とか、そういった吹っ切れたレベルに達してくれてればソレなりに笑えるんですが、終始普通にツマんないので、笑えもしませんし何の面白味もありません。

 まあ、オバサンが襲われてるシーンで蟻が足に噛み付いてるだけなのに、オバサンが口から血を吐いて死んでいったり…
 銃を持ってる人物が数人登場するのに、全員が何故か同じ銃(グロッグ)を持ってるのは、撮影の間、全員で1つの銃を使い回したからですか?
 とか細かいツッコミどころはあるんですが、ネタ映画として観るにもインパクトがあまりにも弱いです。

 総評としましては…俺の90分と450円を返してください!!って言うような作品です。
 なんというか、あらゆる意味で中途半端。
 もうちょっと、どこか一箇所でも見所があれば楽しめたのでしょうが…

 もし生物パニック映画が大好きで、3度の飯より巨大蟻が好きとかって人が居たとしても、普通に『観ないほうが良い』ですよ。

 割とどうでも良い事ですが、この映画ってパッケージに『遺伝子操作の失敗によって発生したキラー・アンツ』とかって書いてあったのですが、本編の中で1ミリたりともそんな設定は出てこなかったんですが、どういう事?
 まあ、遺伝子操作だったら映画が面白くなってたか?って言われると、そんな事はありえないのでホントにどうでもいいんですけどね…