■■■「ブルーサヴェージ セカンドインパクト」■■■
(15点/生物パニック:地雷)
フロリダのシーガルビーチは以前は人気の無い海岸だったが、人口珊瑚の導入により豊富な種類の魚が集まりビーチやダイビングで人気を集める新たな観光スポットとなっていた。
しかし豊富な魚が集まるとともにエサを求めるサメも集まってきており、生物学者達の間では生態系の破壊も問題視されていた…
ある春休み、大学生のダニエルは友人たちの誘いを受けフロリダのシーガルビーチへと遊びに来る。
彼女は、近くの海で海洋調査をしている科学者である兄に出会うが、現在の海の状況を知っている兄は、彼女に対して『海は危険だ、入らないほうが良い』との警告を発する。
最初は兄の警告に取り合わなかった彼女だったが、偶然に海岸のボートハウスで出会った若者のショーンと仲良くなり、釣り船で沖へと出た際に恐ろしい数のサメの大群のの襲撃を受ける。
やがてその大群は海岸へと押し寄せ、ビーチは大パニックに陥るのだった…
乱開発の影響により、アメリカのビーチに人食い鮫の大群が押し寄せる…という、まあ割とありがちな設定のパニックホラー映画。
タイトルだけみると、以前にウチのBLOGでも感想を取り上げた「ブルーザヴェージ」って映画の続編みたいな印象を受けますが…
>http://blogs.yahoo.co.jp/uei_nanigashi/28693257.html
「ブルーサヴェージ」がスペイン製の作品だったのに対して、本作はアメリカ作品ですので、当然のごとくストーリーの繋がりはおろか作品の関連性も全く無い、いわゆる『なんちゃって続編』です。
そもそも「ブルーサヴェージ」は、太古の巨大ザメ『メガロドン』が登場する話だったのに対して、本作に登場するのはごく普通のイタチザメですし…ネタ的にも全然被って無いので、なんで『あたかも続編のようなタイトル』を付けたのかは謎です。
「ブルーザヴェージ」はB級ながらも割と評価が高かったから、それに便乗?
でも、そもそも普通の人は「ブルーサヴェージ」なんてタイトルを覚えてないと思うんですが…
はっ、もしかして『アルバトロス映画のファンを狙い撃ちした便乗作品なのか?』
って、ターゲット狭い…というか、ピンポイントすぎ!!
まあ、それはさておき…
本編の方は、「ブルーサヴェージ」が結構良く出来た作品だったのに対して、本作は同じタイトルを冠しているのに、なんともテンポの悪くて退屈なクズ映画になってるのは困り者。
なんというか、『生物パニック映画』の体裁を取っていますが、前半は『物凄くどうでもいい感じのヒロインの恋愛ドラマ』が延々と描かれて、とにかくダルい。(しかも、その話が恐ろしくツマんない。)
更に加えて、とにかく事件がなかなか起こらずに、ようやくマトモに話が動き出すのは本編開始後60分ぐらい経った頃…って、「キングコング」みたいな180分ぐらいの尺のある映画ならまだしも、90分弱しかない本編のうち60分が『しょーもない恋愛ドラマ』ってどういう事よ!?
しかも、ようやくサメが登場したと思ったら、『人間がサメに水中に引き込まれる』みたいな一人芝居っぽいシーンの連続で、サメは殆ど画面にも登場しないというショボっぷり。
ラストもコレといった根本的な解決がある訳でもなく、ヒロイン達がサメの大群から逃げ切って終わり…みたいな中途半端でスッキリしないオチだし…
唯一この映画に誉めるべき所があるとしたら…うーん?
ヒロインとその友人が結構可愛くて、水着姿を存分に披露してくれる事?
いやいや、そんなのマジにどうでもいいしッ!!
なんかもう『俺の90分を返せ!!』というか、正直な話、途中からあまりにも退屈でマジメに観てませんでした。
せめても早送りしなかったのは、唯一『ヒロインの水着効果』の現れなのかも?(笑)
総評としましては、ハッキリいって誉めるべく所も無い感じのなんとも退屈なクズ映画です。
ハッキリ言って『観るだけ時間の無駄』な感じの作品なので、よっぽどのサメ映画好きでもコレは観ない方が良いでしょう。
映像とかは結構キレイなので、それなりに金がかかってる作品だとは思うのですが、もうちょっとその予算を別の所に廻せなかったのか?と、侘しい気持ちになる作品でしたよ…