NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「スネークトレイン」(15点/生物パニック)

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■■■「スネークトレイン」■■■
(15点/生物パニック)

 メキシコの国境沿いの村で呪術師の娘であるアルマと恋に落ちたブルホは、周囲の反対を押し切って2人で国境を越えて駆け落ちをする。
 しかし、駆け落ちを認めなかった呪術師は娘に恐るべき『悪魔の蛇の呪い』をかけたのだった…

 ブルホは彼女にかけられた呪いを解くために、同じく部族の呪術師である叔父の居るLAへと向かう急行列車へと乗り込むが、『蛇の呪い』によって彼女の体から現れた無数の蛇が列車の中へと解き放たれた事によって、列車は大パニックへと陥って行くのだった…


 『急行列車の中に大量のヘビが!!』という感じの設定の、「スネークフライト」パクリ…みたいな気がするパニック映画。

 「スネークフライト」の原題が「SNEAKS ON THE PLANE」なのに対し、この映画の原題が「SNEAKS ON THE TRAIN」なので、多分「スネークフライト」のパクリのつもりで作った映画だと思います。

 いや、パクリ映画に『…みたいな気がする』も無いもんなんですが、ストーリーが似ても似つかない上に余りにも下らない内容のため、ちょっと自信が持てなくなるような内容なんですよ。

 って言うかぶっちゃけると、私はこの映画は最初から最後までサッパリ意味が分からなかったんですが…

 簡単にお話を説明すると、この映画の主人公の妻(ヒロイン)らしき女性が冒頭からずっと『口からヘビを吐き続けてる』んですよ。

 後になると分かるんですがどうやらこのヒロインは、主人公達の部族の呪術師の娘で、勝手に主人公と駆け落ちした事から『ヘビを吐き出し続ける呪い』をかけられた…みたいな設定のようです。

 主人公は、この『ヘビの呪い』を解くためにLAに済む呪術師の叔父の元を目指す訳ですが、どうやらこのヒロインが吐きだすヘビはヒロインの体の一部であるため、呪いを解くためには全てを一箇所に集めておく必要があるようです。

 …が、このヘビが逃げ出して他の人間を襲ったりします。
 何で他人を襲うかは理由は不明ですが、この呪いのヘビに襲われて体に入り込まれた人間も、何故かは分からないですが『口からヘビを吐き出す』ようになるようです。

 しかもこの吐き出されたヘビは、人間から離れると巨大化したりする事があり、デカくなると人間を丸呑みするようなサイズになったりするようですが、これまた理由は全く説明してくれないので良く分かりません。
 とりあえず、物凄く迷惑な呪いだという事は分かりました。

 うーん、かいつまんで書いても何か良く分からない説明ですねえ…

 ぶっちゃけ、自分も書いてて何を言いたいのか良く分からなくなって来たんですが、それぐらい何がやりたいのか良く分からない設定なんですよ。

 しかも、こんな『訳の分からない設定』の映画を、冒頭からロクな説明も行われないままに視聴者置いてけぼりで延々と見せられるので、終始、頭の上に『???』マークが点灯しっぱなし。

 ラストでは、何故か唐突に『多数のヘビと合体したヒロインが全長50mぐらいに巨大化』して列車を丸呑みにするという無理矢理な怒涛の急展開。

 『一体どうなるんだ?』とか思ってたら、生き残った乗客がヒロインの持ってた『お守りらしきもの』を握り締めたら、大蛇は光になって空の彼方へと消えて行きました…

 って、オイオイ、ご都合主義的な投げっぱなしオチにも程があるよッ!!

 とまあ、そんな感じで映画の冒頭からラストまで『はぁ??』って感じの理解不能の展開の連続で、『テンポが悪くて退屈』なクセに『意味が分からなくて物凄く疲れる』という非常に困った映画でしたよ…

 もしかしたら、監督の頭の中には物凄い『深い設定』があるのかもしれませんが、少なくとも私には理解できませんでした。


 総評としましては、何かもう訳が分から無さすぎて『どこをどう評価したら良いのか分からない映画』です。

 とりあえず「スネークフライト」みたいな、正統派の生物パニック映画を期待してると、期待はずれを通り越して相当ガッカリする事うけあいの、『問答無用のガッカリ感』を感じられる映画と言えるでしょう。

 物凄くガッカリしたい人や、2分に一回ぐらいの割合で『何が言いたいのか訳が分からんわ!!』とツッコミを入れてみたい人なら観てみても良いのではないでしょうか?