■■■「リリス」■■■
(15点/オカルトホラー)
ミッション系の寄宿学校で生活するメリーたちは、厳しい授業の内容や寮母であるシスター・キャサリンの厳しい指導に辟易としながら生活を送っていた。
そんなある日、宗教学の課題のレポートの調査から、メソポタミアの神話の女神で「夜の魔女」と呼ばれる「リリス」の召還の方法を知った彼女たちは、興味半分で自分たちの願いをかなえる為にリリス召還の儀式を執り行ってみようという事になる。
しかし儀式の最中に寮のルームメイトのボーイフレンドが闖入し、儀式は完遂される事なく失敗に終わってしまうが…
その日以来、彼女達の周は奇妙な悪夢や幻覚に悩まされるようになり、遂には変死を遂げるルームメイトまで出るようになるのだった…
メソポタミアの神話や聖書にも登場する『夜の魔女』と呼ばれる悪魔「リリス」を召還しようとした少女たちを襲う恐怖を描いた、微エロ風味のオカルトホラー映画。
うわっ… B級の多いアルバトロス映画の作品の中でも、久々に『何ぞ、こりゃ?』って感じの映画ですね。
『興味本位から悪魔を呼び出してしまった若者たちが悲劇にあう』って、ホラー映画のプロットとしては非常にありがちなネタながら、ヒロイン達が『美人女子大生』なのに加えて「リリス」は別名『全ての淫魔の母』なんて呼ばる悪魔だけあって、お色気シーンがかなり多めな作品で…
件のリリスがヒロイン達の夢に現れて『夢の中で幻を見せられて操られて死んでいく』という「エルム街の悪夢」みたいな展開のお話なんですが、この悪夢がいちいち『エロ悪夢』というか『エロ妄想』にしか見えないシロモノ。
しかし何と言うか、この『エロ妄想』のシーンはお姉ちゃん同士の絡みがあったり、SMシーンがあったりと確かににエロいんですが、『ちっとも怖く無い』んですよ…
現実の合間に唐突に挿入される『エロ悪夢シーン』の連発は『うわっ、なんかエロい妄想がはじまった!!』って感じで、むしろ『怖い』とかってレベルを通り越して、恐怖シーンが始まった瞬間に『笑うしかない』ような状態。
肝心のお話の方もメチャクチャ冗長で、ぶっちゃけ途中で2回ぐらい寝てしまうぐらいのペース。
オチもB級映画にありがちな、何が言いたいのかサッパリ分からないまま唐突に終わる『投げっぱなしオチ』で訳ワカメな状態ですし…
(結局、シスターの過去とリリスとはどういう関係があったの? 思わせぶりに登場した寮の管理人や神父は何なの?)
コレで女の子が可愛く無ければ、ホントに1桁のスコアをマークするクズ映画となったんでしょうが、とりあえず女の子が可愛いので『辛うじて我慢して観れる作品』にはなってるんですよね。
まあ別に、女の子のエロいシーンを観る為にB級ホラーを借りてる訳じゃ無いんで『だから何だ?』って感じではあるんですが、可愛くないよりは可愛い方が良いかなと…
総評としましては、純粋にホラー映画として評価すると『退屈なだけで見所が全く無い映画』というのが正直な感想です。
とりあえず『エロ妄想シーン』がバカっぽくて笑えるので、その手の『ちょいエロ風味B級ホラーを観て笑いたい』という人なら、とりあえず観ておいても良いかもしれません。
でも、ネタ映画としてもイマイチ弱い感じなので、ぶっちゃけ『オススメし兼ねる作品』ではありますけどね…