NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ザ・ホスピタル」(35点/オカルトホラー)

イメージ 1

■■■「ザ・ホスピタル」■■■
(35点/オカルトホラー)

 病院の精神科に勤める医師のブルースは、毎夜自分が『生きたまま埋葬される』という奇妙な悪夢に悩まされていた。

 そんなある日、資料室で資料の整理中に地下から何者かの声を聞いたような気がした彼は、資料室の棚の奥に地下へと続く隠された通路を発見。

 その場所には、100年前に「黄熱」の大流行で閉鎖された、閉鎖病棟の地下室へと続く階段があり、その先の地下室に埋葬された白骨死体を発見する。

 病院の同僚は100年前の伝染病の大流行の際に埋葬されたものだろうというが、死体の身元がどうしても気になったブルースは、大学教授で『骨格から遺体の復元』を職業とする父に頼んで遺体の復元を行ってみたところ…

 復元されたのは、何と『ブルース本人と瓜二つ』の男の顔だった。


 病院の地下に埋葬された謎の白骨死体をめぐる、超常現象オカルトホラー映画。

 『精神病棟』『主人公と同じ顔を持つ謎の白骨死体』といった題材から、てっきりホラー風味のサスペンス映画かと思っていたのですが…

 いやはや、中盤からはサスペンスの『サの字も感じられない』ような超常現象連発の超展開にビビりました。

 最初は精神病棟内でのサスペンスっぽい展開を見せているのですが、中盤から『骸骨の呪いで人々が次々と病死』とか『死んだ人間が伽椰子ばりに妊婦の身体から復活』したりと、「リング」と「呪怨」を混ぜたみたいな、超常現象にも程があるような超展開。
 つか、序盤以外は『精神病棟』とか全然関係ないし!!

 序盤と中盤以降の展開のギャップが激しすぎて、完全に『視聴者置いてけぼり』状態で、途中から内容に全く付いていけなくて『何じゃこりゃ?』となってしまいましたよ…

 いや、最初からそういう荒唐無稽な映画だと知ってたら、もうちょっと感想も変わったのでしょうが、最初はてっきり『ホラーっぽい要素もあるサスペンス映画かな?』とか思っていたので…

 クライマックスの展開とかは割と面白かったと思うのですが、まさかこのパッケージから『鏡の中から怪物が出てくる映画』とか、誰も思わないですよね?
 (「ザ・ミラー 精神病棟編」かと思ったよ…)

 総評としましては、個人的に『面白いとか面白くない』とかじゃなくて『超展開すぎて付いて行けなかった作品』という感じです。

 全体的に観るとそこまで酷い映画でも無いんですが、序盤と中盤以降の展開のノリの格差がありすぎるのが難なので、ソレがもうちょっと緩和されるか前振りがあるような作りになってればなぁ…

 特にオススメするほどの作品でも無いですが、荒唐無稽な感じのオカルト映画が好きならば、そこそこ楽しめる一本ではないでしょうか?