NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「地球外生命体捕獲」(35点/モンスター)

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■■■「地球外生命体捕獲」■■■
(35点/モンスター)

 少年の頃にエイリアンに拉致されて、人体実験の後に友人の一人を殺されたうえに人生を無茶苦茶にされた5人の男達。

 彼らは過去にエイリアンにさらわれた場所である深夜の農場で狩り行い、15年後のある日に本当にエイリアンの捕獲に成功する。

 復讐に燃える彼らは、捕獲したエイリアンを作業台の上に縛り付けて自分達が味わった苦しみをエイリアンにも与えてやろうと画策する。

 しかし、唯一エイリアンと最も長い接触を受けていたワイアットだけは、エイリアンの報復を恐れてエイリアンを捕獲した農場へと解放すべきだと主張するが…


 過去にエイリアンに拉致(アブダクション)された人々が、復讐のために逆にエイリアンを拉致してしまうという、ちょっと稀有な設定のSFホラー映画。

 何でもブレア・ウィッチ・プロジェクト」のスタッフによって監督された作品らしいですが、「ブレア・ウィッチ~」の何のスタッフが監督した作品なのかはイマイチ良く分かりません。

 お話の方も『ストーリーが有るような無いような微妙な感じの内容』で…
 かいつまんでストーリーを説明すると、男達がリトルグレイ風のエイリアンを捕獲してくるんだけど、このグレイがやたらと凶暴&男達の詰めが甘くて、エイリアンが逃げ出して大乱闘…みたいな感じのお話です。

 タイトルや設定だけ聞くと、何となく『宇宙人解剖フィルム』にストーリーをくっ付けたみたいなノリのお話かと思っていたのですが、映画そのものは意外とキチンと作られてます。
 と言っても、ストーリーを聞けば分かるように殆ど中身の無いお話なんですけどね。

 特撮とかは割とシッカリと作られており残虐表現は結構高めですが、乱闘シーンでも『どう見ても着ぐるみのグレイ』にはかなり違和感が…

 原始的なんだか文明的なんだかサッパリ分からないエイリアンとか、主人公が宇宙人にやたらとビビっている割には、その背景がイマイチ説明されて無かったりと理不尽なシーンが多くて、ちょっとストレスが溜まる内容かな?

 どうにも、主人公達が『捕獲されたエイリアン相手に異常に手間取る』のがイライラさせられるので、『さっさとエイリアンを殺しちゃって新手のエイリアンと闘う』というような展開にした方が、カタルシスがあって良かったかも?


 総評としましては、グロ系のモンスターホラーとして見た場合は、まあ『そこそこ観れる内容かな?』って感じですが、それ以上でも以下でも無い作品ですね。

 エイリアンという設定がいま一つ活かされて無いので、これぐらい特撮にお金をかけるなら『普通にモンスターホラーにしてしまった方が良かったのでは?』ってのが正直な所です。

 別にオススメする程の内容ではありませんが、とりあえず観れるレベルの出来ではありますので、グロ系のモンスターホラーに飢えているような場合は観てみても良いかもしれませんね。