NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ゴーストハンター」(55点/ファンタジーホラー)

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■■■「ゴーストハンター」■■■
(55点/ファンタジーホラー)

 16世紀の初頭、アメリカ最初の英国植民地へ渡った117人がロアノーク島で全員が消息を絶つという事件が発生する。

 その半年後、殖民の第二陣として島を訪れる事となったアナニアスとジョージ達は、先発隊が全滅していることを知り愕然とし、敵対的な原住民の仕業では無いかと疑うが、

 やがて彼らが作った砦のある森は、原住民すらも恐れて近づかないという、太古の亡霊の大群が潜む呪われた場所である事を知るのだった…


 アメリカ開拓時代の英国の植民者達と亡霊の大群との戦いを描いた、ファンタジーホラー映画。

 タイトルやパッケージだけ見ると、いわゆるゴースト物のホラーのように見えますが、内容的には『ファンタジー映画』の雰囲気の方が近い感じのお話ですね。

 まあファンタジーと言っても中世っぽい舞台ではなく、やや近代に近い世界が舞台なので、正調ファンタジーとはちょっと趣が異なりますが…

 本作に登場する亡霊は本編の中では「レイス」と呼ばれており、ファンタジーやらゲームやらに詳しい人なら『植民地の兵士達が「レイス」と戦うお話』と言ってしまえば、なんとなくピンと来やすいかも?

 亡霊のデザインも『ボロボロのフードに骸骨の顔』とか『いかにも』な感じで、触れた相手の精気を吸い取ったり、木の枝や蔦を触手のように伸ばして攻撃したりと、全体的にマンガ的なノリのある作品ですね。

 内容的には低予算ゆえにあまり派手さは無いものの、ストーリーそのものは割とシッカリと作られています。
 特撮のレベルもCGはちょっと安っぽいものの、まあ観てて辛くなるような事は無い程度のレベルといった感じで、総じて堅調な作りになってはいるのですが…

 逆にコレといって突出した個性が無く『ツマンなくは無いんだけど、あまり印象に残らない話』になってしまっているのが惜しいですね。

 もうちょっと大きなスケール感があれば、そこそこ面白くなったんじゃないかと思うのですが、やっぱ『低予算でファンタジー映画は辛い』って事ですかねぇ…


 総評としましては、特に悪い映画では無いのですがコレと言うようなオススメポイントも無いので、良くも悪くも『普通のB級ファンタジー映画』という表現が最も適しているような気がする作品です。

 ファンタジーものとかが好きならば、まあ普通に観ておいても悪くは無いと言った感じでしょうが、観なくても大勢に影響があるようなものではありませんね。

 ファンタジー映画としては、「レイス」が主題に扱われるのは割とレアだと思うので、『レアな感じの作品に興味があるならばどうぞ…』って感じの一本でしょう。