NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ヒットマン」(65点/アクション)

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■■■「ヒットマン」■■■
(65点/アクション)

 国際的な工作活動を行う謎の「組織」によって遺伝子操作によって遺伝子操作され、幼い頃から暗殺術を叩き込まれたエリート暗殺者であるコードネーム「47」は、ある日、『ロシアの大統領を公衆の面前で暗殺する』という任務を請け負う事となる。

 狙撃によって大統領を見事に暗殺した彼だったが、任務の後に「組織」からの連絡を受けた彼は、暗殺する任務の最中に彼が『一人の若い娼婦に正体を見られた』為に、その娼婦を暗殺する事を命令される。

 しかし暗殺の際に、そのようなミスを犯していないと感じた「47」は、娼婦を暗殺する事に異論を述べるが、そんな最中に自分が暗殺した筈のロシア大統領のベリコフが生きているというニュースを目撃する。

 混乱する彼だったが、仲間から『あなたは狙われている』という謎のメッセージを受け取り、やがて今回の任務への不信感を抱くようになっていくのだった…


 同名タイトルの「アイドス」社のアクションゲームが元ネタとなった、殺し屋が主人公のアクション映画。

 っても、海外ゲームに馴染みの無い人が聞いたら、『「アイドス」ってどこのメーカーだよ?』と思われるかもしれませんが、映画でもお馴染みのトゥームレイダー」を作ったソフトメーカーだと言えば、ピンと来る人も多いかな?

 映画の内容の方は一応はゲーム版をベースとはしながらも、原作では娼婦の少女とのロマンスとかは出てこなかったと思うので、ストーリーとかは半分オリジナルって感じですね。

 映画の内容も、ヒットマン(暗殺者)と言いつつもアクションシーンがメインな感じ。

 元ネタが暗殺がメインの『スニーキング(侵入)アクション』的なゲームなので、同社の「トゥームレイダー」と違って映像化が難しい部分はありますが、ゲームのような緊張感あふれる侵入アクションみたいなノリを期待してると、ちょっと肩透かしを食らうかも?
 (ちなみにゲームの方は『料理人に変装して、暗殺者の料理にフグの肝の刺身を盛る』とか、殺害方法のバリエーションが豊富なのが売りの内容です。)

 ただ、ゲーム版のテイストが全然失われているかと言うとそうでもなく、特に主人公の「47」役のティモシー・オリファントの演技が物凄くゲームを忠実に再現してて、歩き方とかのモーションが余りにも『ゲーム画面そのまま』で、ちょっと感動すら覚えましたよ。
 (『そうだよな、「47」ってこんな感じだよな!!』と真剣に思える。)

 で、肝心の映画の中身の方は、まあまあ『及第点レベルのアクション映画』という感じ、お話のテンポも良いですし、アクションシーンも割と力が入ってて見所は多いです。

 ストーリーに関しては『暗殺者と純真な少女』(つっても娼婦ですが…)って組み合わせは、『ちょっと紋切り型すぎるかな?』という気もしますが別にツマんなくは無いですし、メインのストーリーも『ちょっとだけ捻った展開』になってて、退屈はしないですしね。

 惜しむらくは『オチが若干弱い』気はしますが、まあ続編も見据えて作るとなると妥当な所かなぁ?
 (でも、本作自体がそこまで話題にもならなかったので、続編が作られるかどうかは微妙なところですが…)


 総評としましては、ごく普通に『そこそこ良く出来たアクション映画』ではあると思います。

 別に『ゲーム版が好きなら観ておけ』というような内容ではないですが、逆に『ゲーム版を知らなくても全く問題なく楽しめる作品』だと思うので、ゲーム云々を気にせずに気になるならば観ておいて損は無い作品だと言えるでしょう。

 大作感は無いですが、小気味良いアクション映画を観てスカっとしたいならばオススメの一本ですね。
 (ちなみに、バッタもので「ザ・ヒットマン」とかってB級映画も出てるので、間違えて借りないように注意しましょう。)