NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「スコージ 災いをもたらす獣」(45点/モンスター)

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■■■「スコージ 災いをもたらす獣」■■■
(45点/モンスター)

 アメリカ郊外のハーバーフォードという街で150年の歴史を持つ教会が火事により消失。
 その火事によって教会の地下に封印されていた正体不明の寄生生物が解き放たれてしまう。

 ガールフレンドが寄生されてしまった事により事件に巻き込まれてしまった元不良のスコットは、警察から誤解をうけて殺人事件の重要参考人として手配されてしまうが、逃亡しつつも旧友であるジェシーとともに事件の原因を自分で調べていくうちに寄生生物に関する事実を発見。

 寄生生物の拡散を食い止めるために寄生された人間を捕まえようとするが…



 人間から他の人間へと次々と乗り移っていく謎の寄生生物の恐怖を描いた、モンスターパニック映画。

 いわゆる『寄生もの』のモンスター映画なのですが、なんというか『とにかく地味な映画』ですな。

 寄生生物に『異常な程に生命力が強い』という以外にコレといった特徴がなく、寄生された人間が特に外見的変化を起こす訳でもなく、単に『挙動不審になる』って程度で異常に攻撃的になる訳でもなくて、もしこの寄生生物が実在したとしても『普通に生活している限りではその存在自体に気づかないであろう』というレベルの地味さです。

 『9人の人間の内臓を食べた時点で増殖を開始する』という設定なので、モンスターの拡散速度も遅くて緊張感が無いですし、どうにも全体的に盛り上がりに欠ける印象。

 『寄生されている対象が分からない』というようなサスペンス的な要素も無いですし、正直言って『寄生生物という設定じゃなくても良かったんじゃないか?』ってレベルの内容です。

 ただ、特撮のレベルとかはそこそこですし、ストーリーとか謎解きのプロセスなんかは割と良く出来ててそこそこ面白いですし、主人公たちのキャラクターも割と魅力があるのですが、とにかく『寄生生物の描き方』に魅力が乏しいのが惜しい。

 肝心の『寄生生物が暴れるシーン』が殆ど無くて、盛り上がるべきシーンである『寄生生物との対決シーン』が少なすぎるのが地味さの原因だと思うので、どうせ拡散速度が遅いならもっと『サスペンス的要素』を強くするか、あるいは寄生生物をあそこまでタフにせずに『初期の出現数』を多くして対決シーンを増やした方が良かったのでは…

 とりあえず『お話が盛り上がりに欠ける』という以外ではそこそこのレベルが保たれているので、どうにも勿体無さを感じる作品でしたよ。


 総評としましては、作品の出来は悪くは無いんだけど『どうにも盛り上がる要素が無くて印象に残らない映画』って感じの作品ですね。

 そこまでツマんなくは無いんですが、面白かった部分を聞かれると回答に窮するような内容で、コレをオススメするかと言われればぶっちゃけ『特に観なくても良いかな?』って程度の作品かなぁ?

 いわゆる深夜映画的な典型的な『地味なB級モンスターパニック映画』で、モンスターパニック映画が好きであればそこそこ楽しめる映画ではあると思いますので、まあ『気になるならばチェックしておいても損は無いかな…』って程度の一本だと思いますよ。