NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「エイリアンVSアバター」(30点/SFアクション)

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■■■「エイリアンVSアバター」■■■
(30点/SFアクション)

 オタク系の青年であるタイラーは友人のジェイクと共に、幼馴染のジェシーらの4人の女子と森にキャンプに訪れる事となる。

 しかし友人の一人が行方不明になった事から、迷子になっているのではないかと探しに出かけたところ、森の中で不思議な女性と遭遇。

 彼女は実は宇宙人の『アバター(化身)』で、彼らの友人は彼女の追ってきた逃亡した生物兵器によって殺害されたという驚くべき事実を知らされる…



 地球に襲来した凶悪エイリアンと青い肌の人間型エイリアン(のアバター)が対決するという、SFアクション映画。

 最初にパッケージを見たときに『まーた、適当な邦題付けてるー!!』と思いつつも鑑賞してみたのですが、実は原題の方も「ALIENS VS. AVATORS」だったというホントに香ばしい感じの『バッタもの映画』です。(笑)

 映画の内容もまあタイトルそのまんまな感じで、地球に襲来した『プレデター風の凶悪エイリアン』と『青い肌をした宇宙人のアバター(化身)』が対決するというホントにそれだけの内容で、たまたま近くに居合わせた若者たちが戦いに巻き込まれるという感じのお話ですね。

 設定やタイトルもアレな感じですが、映画の中身の方も相当アレな感じの内容。

 何が酷いってとにかく特撮の出来が酷くて、オープニングからイキナリ『20年前のゲームのムービー』のようなCGに、仮面ライダーの怪人のような着ぐるみのエイリアン。

 何故かパントマイム風の妙なアクションで行動する挙動不審なアバターに、対エイリアン用の秘密兵器と言いながら『50年ぐらい前のセンス』のデザインの戦闘ロボット。

 映像の完成度も『どんだけ特撮にかける金が無かったんだ、学生の自主制作映画かよ!?』と総ツッコミを入れたくなるレベルで、ここまで酷いと逆に微笑ましいです。(笑)

 本編の方も、『最強の生物兵器』の筈なのに歩きづらそうにヨタヨタと走って、オタク青年のタックルごときでダウンさせられるエイリアンとか、ツッコミどころが満載。

 対するアバターの兵器も『高度なテクノロジーレベル』の代物の筈なのに、何故か動作不良を起こしまくり(しかも昔のTVみたいに『叩けば直る』レベル)で矢鱈とピンチに陥るという情けなさ。
 『地球の存亡がかかってる』みたいな事を言ってたクセに、お前らホントにやる気あるのかと…

 ただ特撮や設定にはツッコミどころが満載なのですが、ストーリーはそこまで退屈な内容でもなくて、まあ少し我慢すれば観れるレベル。

 登場人物のキャラクターなんかも良く立ってますし、お話の展開もテンポ良く進むので途中でダレて寝てしまいそうになるような事が無いのは良い感じです。

 オチで『エイリアンを倒したアバターが何で自爆してしまうのか』はサッパリ分からなかったですが、まあそれ以外は壊滅的に酷い部分もありませんし…
 (って物凄いネタバレですね、スミマセン(笑))

 特撮レベルの低さも含めて『適度にツッコミどころがあるけど、それなりに観れる内容』だったので、まあまあネタ的な意味では満足できた作品だったかも?


 総評としましては、掛け値なしに酷いというレベルではないものの『普通に低いレベルのD級ぐらいのSFアクション映画』って感じの作品ですね。

 ぶっちゃけ全くオススメ出来るような映画ではありませんが、ネタ映画と割り切るのであればツッコミどころも多く、それなりに楽しめる作品かと…
 と言っても、少なくとも定価でレンタルとかは絶対にしない方が良いと思うので、100円とか半額レンタルとかになってれば、まあネタとして観てみるのもアリかもしれません。

 逆に普通にアバター」とか「プレデター」みたいなSFアクションを期待して観たら、『ブチ切れてビデオ屋に殴りこみをかけたくなるレベル』だと思うので、よっぽどの物好き以外は手を出さない方が良い作品だとは思いますけどね。