NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ジェニファー・ロペス 戦慄の誘惑」(50点/サスペンス)

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■■■「ジェニファー・ロペス 戦慄の誘惑」■■■
(50点/サスペンス)

 夫の浮気が原因で9ヶ月前から別居して息子と2人で暮らす高校教師のクレアは、ある日、ガレージのドアが故障して困っていたところ、隣に越してきたというノアという青年に助けられる。

 若くて好青年で息子とも仲良くしてくれるノアに魅力を感じるクレアは、夫と息子がキャンプにでかけた週末に酔ったいきおいで出来心からノアと一夜を共にしてしまう。

 一夜限りの過ちだという事にして忘れようとした彼女だったが、本気になったノアは彼女に対してストーカーのように付きまとうようになり、徐々にその行動はエスカレートしていき…



 若い男と一夜限りの過ちを犯してしまった女性が男からストーカーのように付きまとわれるようになっていく…という、ちょっぴりお色気系のサスペンススリラー映画。

 人気女優のジェニファー・ロペスが主演のサスペンス映画という事ですが、中身の方はなんというか良くも悪くも『普通のサスペンス映画』って感じの作品ですね。

 ストーリーとしては、『夫と上手くいっていない女性教師が、気の迷いから隣に引っ越してきた若い男と一夜を過ごしてしまったところ、本気になった男からストーカー的に粘着される』という感じのお話です。

 こういうのは『ストーカーの異常性とか粘着ぶり』が作品の怖さの要素となる感じだと思うのですが、本作はなんというかストーカーの行動が意外に地味なんですよね。

 このストーカーが、終盤にかけては結構な異常な行動を取るようになっていくのですが、序盤~中盤は家族に付きまとって仲を険悪にしようとしたりHしてるところの写真をバラまいたりする程度の可愛いもの(まあ実際にやられらた嫌だけど…)で、むしろ『若い男に誤解を招くような行動を取った主人公にも責任があるだろ?』とも感じられてしまうため、主人公に全く同情が出来ないのは困りもの。

 まあ終盤辺りからはお話が盛り上がって面白くなってくるのですが、ちょっと盛り上がるまでがダラダラしすぎで山場となるシーンが少な過ぎる感はあるので、中盤辺りからもうちょっとストーカー青年の異常性を強烈に描くようなエピソードがあっても良かったかなぁ?

 ストーカー青年もストーカーと言うには好青年っぽすぎてあまり迫力が無いので、もうちょっと演技派の俳優を連れて来て怖さを感じさせて欲しかったです。
 ヒロインのお色気要素もたいした事は無いですし、どうにも物足りない部分が多い印象。

 とまあ何か否定的な話ばかり書いてしまいましたが、本作が特に駄作という訳では無くて、なんと言うか『ビックリするほど普通の作品』って感じなんですよね。

 2時間枠のTVドラマの『サスペンス劇場』的なノリで観る分には十分に満足できる内容だと思うのですが、『それ以上でもそれ以下でも無くて全く印象に残らないような話』ですので、本作ならでは特徴とかどんでん返し的なストーリーとか、もうちょっと何か突き抜けた要素が欲しかったですよ…


 総評としましては、なんと言うか『可も不可も無い特にコレといった特徴のないサスペンススリラー映画』ってのが正直な感想です。

 ツマんない訳ではないものの特にオススメするような要素も無いので、とりあえずジェニファー・ロペスのファンとかであれば観ておいても良いかも?』って感じの一本かと…

 まあTVとかで放映された際に観る分には、そこそこの暇つぶしにはなるレベルだと思いますので、特に急がないのであればそういう機会にでもどうぞ…って感じの作品ですかねぇ。