1999年、世界各地に突如として出現しはじめた『怪獣』によって人類はかつてない危機に陥る。
なんとか怪獣たちを撃退していた人類だったが、人間も怪獣も全てを無差別に破壊しつくす最強最悪の怪獣「ゴジラ」の出現によって人類文明は崩壊。
なんとか怪獣たちを撃退していた人類だったが、人間も怪獣も全てを無差別に破壊しつくす最強最悪の怪獣「ゴジラ」の出現によって人類文明は崩壊。
地球に住む事が出来なくなった人類は、救いの手を差し伸べてくれた異星人たちの手助けによって、新天地を求めて移民船で太陽系外に旅立つ事となる。
それから20年後の2048年、希望を求めてたどり着いた地球外惑星も移民に適さない星だった事から、人類は『ウラシマ効果』によって1万年以上が経過していると思われる地球へと環境が改善している事に期待して帰還。
しかし、そこは既に進化を遂げた謎の生態系による未知の原始惑星と化しており、更には未だに地球上に『ゴジラ』が存在しつづけている事を知り…
しかし、そこは既に進化を遂げた謎の生態系による未知の原始惑星と化しており、更には未だに地球上に『ゴジラ』が存在しつづけている事を知り…
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劇場にて「ゴジラ 怪獣惑星」を観てまいりました。
正直な感想を言ってしまうと、イマイチという意外に無いような作品でしたよ…
何がイマイチって、とにかく『物足りない映画』というのが第一印象という感じ。
『突如として出現しはじめた『怪獣』の軍団と人類が存亡の危機をかけて戦う』という世界観は、なんとなく「パシフィックリム」やら「キングコング:髑髏島の巨神」を彷彿とさせて良さげな感じなのですが…
肝心の中身の方は両作品を物凄く薄めて引き延ばしたような内容で、観ていてとにかく退屈な印象。
『人類が地球へと帰還するまで』を描いた人間ドラマ的な部分もダルいですし、地球に帰還した後も肝心のゴジラが登場するまでが無駄に長い。
ゴジラ以外の『ザコ怪獣』みたいなのもちょっとだけ登場するものの、こいつらも特に見せ場になるほどの出番も無くて『単なる賑やかし程度』という印象で、お話が盛り上がるまでが長すぎて観ていてダレてしまいます。
この辺は、それこそ「パシフィックリム」やら「キングコング」の『要所要所に見せ場を作って退屈させない作り』を見習って欲しいところ。
まあでも完全にダメな部分ばかりという訳でも無く、無敵のゴジラを倒すために弱点を分析して作戦を立てるという展開は面白いですし、ゴジラとの全面対決が始まってからのバトルもなかなか熱くて良い感じではあります。
ただストーリー展開は確かに熱い部分があるのですが、肝心の『映像』に迫力が無いのが本作の最大の難点かなぁ?
そもそも、人類文明を破壊する『破壊神』であるゴジラを『原始の惑星』に出現させちゃったのが、本作の最大の間違いだと思うのですよ…
ゴジラってただでさえ人間との直接の絡みが少ないのに、ジャングルしかないような未開の惑星じゃデカさを比較するものが無いのでスケール感が感じられないですし、また破壊するような建物とかも無いのでカタルシスが無さ過ぎです。
なんで怪獣映画を作るのに、こんなスケール感も爽快感も感じられないような設定にしてしまったのか、監督を小一時間問い詰めたいですよ。
あと、ここからは少しネタバレになってしまうのですが…
************** 一応ネタバレ注意 ****************
ラストが『矢鱈と中途半端なところで投げっぱなしのまま終わるなぁ?』と思いきや、なんとラストで次回作の予告が…
本作が続編に続く構成の作品だとは知らなかったので、観終わった後ですげーモヤっとした気分になってしまいましたよ。
(確かに『回収されない伏線が矢鱈といっぱいあるなぁ…』とは思ってたんだ。)
(確かに『回収されない伏線が矢鱈といっぱいあるなぁ…』とは思ってたんだ。)
ぶっちゃけ現時点ではお話的にもそこまで面白く無いですし、中途半端なところまで観るよりも続編が出てからまとめて観た方が良いかもしれませんよ…
************** 一応ネタバレ注意 ****************
総評としましては、どうにも『いまひとつ物足りない微妙な怪獣映画』という印象ばかりが残ってしまう作品でしたよ。
それなりに悪くない部分もあるのですが、このところ「パシフィックリム」やら「キングコング」やら「シン・ゴジラ」やらといった怪獣映画の名作が続いていたところにコレを出して来られると、流石にちょっと評価が厳しくならざるをえません。
ぶっちゃけ、本作のプロローグで語られた『次々と地球に怪獣が出現して、必死の抵抗もむなしく人類が地球から撤退するまで』のエピソードをアニメ化した方が面白かったんじゃないかと思うので、『今からでも続編を作るのを止めてそちらを作ってくれませんかね?』とか考えてしまうのは自分だけですかね?