可愛い妻とも結婚し出産も決まって幸せな新婚生活を送る秀樹は、ある日、会社に「チサさんの件で」という理由で問い合わせてきたという、奇妙な女性の訪問を受ける。
それは、これから彼らの間に生まれてく娘に付けるる予定の名前で、他人が知るはずもない情報だった。
それは、これから彼らの間に生まれてく娘に付けるる予定の名前で、他人が知るはずもない情報だった。
不気味に感じた彼は謎の訪問客に会う事とするが、訪問客は居らず、取り次いだ後輩はそれ以来、謎の病に倒れてそのまま他界してしまう。
それから2年後、娘のチサが2歳を迎えるころ、彼らの周りで不気味な現象が相次いで起こるようになっていき…
劇場にて「来る」を観てまいりました。
評判通り確かに捻りが効いててなかなか面白い映画だったのですが、ホラー好きの万人に薦めれるかと悩ましい感じのタイトルですね。
評判通り確かに捻りが効いててなかなか面白い映画だったのですが、ホラー好きの万人に薦めれるかと悩ましい感じのタイトルですね。
なんというか、粗削りな内容のうえに『ネタ映画』というか『飛び道具的なネタ』が多いので、どちらかというとネタ映画好きな人向けの作品という印象かなぁ?
本作はネタバレなしで感想を書くのが非常に困難なため、割とネタバレ多めで感想をアップしていきます。
ネタバレ一切なしで本作を観たいという方は、ここから先の感想は読まないようご注意ください。
***** 以下ネタバレあり *****
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***** 以下ネタバレあり *****
***** 以下ネタバレあり *****
***** 以下ネタバレあり *****
***** 以下ネタバレあり *****
***** 以下ネタバレあり *****
***** 以下ネタバレあり *****
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本作ですが『一発ネタ映画としては面白い』という噂は聞いていたのですが…
確かにコレは評判どおりに捻りが効いてて面白かったんだけど、その評価も納得という感じの作品でしたね。
お話としては、『とある男が「妖怪」のような謎の存在に取り憑かれて悩まされていくんだけど、その存在はやがて周りの人間を次々と巻き込んで、とんでもない規模の大事件へと発展していく』みたいな感じの展開。
最初はサイコサスペンス的なノリのオカルト映画かと思わせておいて、途中から多くの人を巻き込んだ群像劇へと発展。
最終的にとんでもない規模の大事件にまで巨大化していくという展開は、確かに予想外でした。
最終的にとんでもない規模の大事件にまで巨大化していくという展開は、確かに予想外でした。
序盤は主人公たちのキャラクターや事件の背景を掘り下げるために、人間ドラマ的な部分が描かれるのですが、この部分がなんというか観ていて『辛い』。
この序盤で描かれる、主人公たちの『法事』やら『結婚式』やら『出産祝い』やらの様子が、異常なまでのリアルさで『ウザさ』が描かれていて、観ていて『自分がそこに同席させられているかのような気分』になって、ホントにいたたまれなかったです。
ツマらなくて辛いんじゃなくてリアルすぎて辛いというか…『こんな部分に臨場感は要らんわ!!』(笑)という感じでしたよ。
中盤までの『家庭』という閉鎖環境の怖さを描いたサイコサスペンス的なストーリーも面白いですし、オカルトとしての演出もなかなか迫力があって良い感じ。
そして、そのまま普通にオカルトとして展開して展開していくのかと思いきや、終盤の畳みかけるような怒涛の展開は度肝を抜けれましたよ。
もはや『オカルト』というジャンルを飛び越えて、『「シン・ゴジラ」かよ!』とツッコミを入れたくなるような予想外の壮大な展開は、ラストまで先が読めなくて面白かったです。
ただ、全体的にインパクトは強烈なんですが、やや飛び道具的というか変化球として強烈すぎる印象なんですよね。
オカルトサスペンス的な構成やラストの派手な展開やら、色々詰め込みすぎたせいで無駄に尺が長くなって2時間強も上映時間がありますし、ドラマ部分がゴチャゴチャしすぎて粗削りな印象なうえに、中盤辺りがちょっとダレ気味なのは残念なところ。
(群像劇としてキャラの掘り下げをしないとならないため、尺を取るのは致し方ない部分ではあるんですけど…)
(群像劇としてキャラの掘り下げをしないとならないため、尺を取るのは致し方ない部分ではあるんですけど…)
ラストも設定が派手な割にはビジュアル的な迫力がイマイチだったので、どうせ派手にするならもっとド派手でスペクタクルな展開にしても良かったんじゃないかなぁ…
面白かったんだけど微妙に物足りなさが残るような作品でしたよ。
総評としましては、色んな意味で『予想外な内容で、思った以上に楽しめたオカルトホラー映画』って感じかなぁ?
オカルトホラーとして観ると色々とツッコミどころは多いですし、ちょっと不満点が残る部分もあるものの、『今までに無かったタイプのJホラー映画』という感じで、ネタ映画として観るならば観るべき部分が多い印象。
普通のオカルトやJホラーに飽きた人とか、新たなネタ映画を探している人であればなかなか楽しめる作品だとは思いますので、気になるのであればチェックしておいて損は無い一本と言えるでしょう。